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Daisuke




大人になっても踊っていたい。



ダンスを職業にしたい。




その夢を持つようになってから、毎日がダンスとアニメ一色になって、


人生が楽しくなった。





バレエとかアクロバットもやる様になって、堂々と自分を表現できるようになってからは、



踊ってない時も前よりずっと明るくなって。




中高生の頃には同じ趣味を持つ仲間と毎日語り合える様に。





自分の思ってることとか、好きだってものを皆で共有して分かり合えるって、



すっげー楽しいんだって知った。




俺の周りにいた人達は皆ちゃんと話せば理解してくれる良い人ばっかだったし、



これなら最初っからもっと堂々としてりゃ良かったなって。





一人で閉じこもって絵を描いてたあの頃よりも、



好きなこと、やりたいことを表現出来てる今の方がずっと楽しい。






.






勿論今でも悩むことはあるし、疾患が治った訳でもない。



熱は出やすいし、生活に多少の制限もあって兄弟に迷惑をかけることも。







何年か前の夏、翔太が外で倒れちゃった時。



焦って何にもしないで病院行こうとして、外出て紫外線浴びまくったら、



結果的に俺の方が高熱出して長い期間寝込むなんてこともあった。





一応この家では次男だけど、三男の照の方が頼りになることが多くて、




弟のピンチに何にもしてあげられないダメな兄ちゃんだって思うこともある。




家は皆出来ないことは理解し合ってるから、出来る事頑張れば良いよって言ってくれてるけどね。





でもだからこそ、出来る事は全力投球!




ダンスを職業にするって夢もちゃんと叶って、夜のショーを中心にパフォーマーとして活動。




体の事もちゃんと理解してくれる良い会社に出会えた。




それに加えて、在宅でイラストの仕事も。



少しでも家に貢献出来るようにね。



兄ちゃんには無理すんなって言われるけど、



絵描くのも変わらず大好きだから全然苦じゃないし、むしろ超楽しくて。





今じゃ小さい頃から想像出来ない位、兄弟一の明るい性格に。




皆が大好きな絵やダンス認めてくれて、毎日楽しく生きてるからかな?





本物の太陽には当たれないけど、明る過ぎて大介が太陽みたいって前に辰哉に言われて、




そこからは勝手に家の太陽ポジションを目指してる。






皆が暗くなっちゃったときも明るく照らせる太陽みたいな人。





昔生き方に憧れた、ヒーローみたいな人になりたいってね。








fin.

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作者名:りる | 作成日時:2021年7月11日 19時

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