Snow brothers. (ページ17)

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Tatsuya

事故から2日後のお昼。

蓮の病院から電話があって、意識が戻ったって。

大丈夫とは言われていても、目が覚めるまでは凄く心配だったから本当に良かった。

右足が無いって現実を蓮が知ることに又違う種類の心配と不安はあるけど、

生きててくれて良かったって心から思う。

まだ仕事抜けられなかったから、家にいた大介と照に託して、

仕事終わりに急いで蓮の所に向かった。

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上司には事情を話してたから、定時より早めにあがらせて貰えて、

タクシー乗ってダッシュで向かう。

涼太は翔太のとこ来てたから意識戻ったって伝えてはおいたけど、

翔太が心配だから俺はこっちにいるよって言われた。

午前中に軽発作を起こした翔太は、せっかく回復傾向だったのに又酸素マスクに逆戻り。

体力使い果たしたのか、空き時間に行った時には眠ってた。

蓮より先に退院するって言ってたけど、あれじゃちょっと厳しいかもなって、

タクシー乗りながら考えてると、あっという間に蓮の病院に。

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小走りで廊下を進むと、部屋の前をウロウロしてる大介と照。

どうした、中入んないの?って聞いたら、二人とも気まずそうに顔を見合わせる。

大「蓮、誰にも会いたくないって。俺達もまだ顔見れてない。」

教えてくれた大介の言葉で、その場の雰囲気がズンと重くなったのを感じる。

先生曰く、目が覚めて足が無いことに気付いた蓮はやっぱり相当なショックを受けていて、

暫く誰にも会いたくないって面会を拒否。

サッカー出来なくても生きててくれれば何て、やっぱり俺達のエゴに過ぎなくて、

蓮にとっては生きがいを奪われて、生きてく意味を見失う位のことなんだよなって思わされた。

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下手に外から声を掛けることも出来ずに、三人でどうしようか暫く悩んでた時、

スマホに涼太からの着信が。

急いで出れば、何だか騒がしそうな周りの音に涼太の焦った声。

内容を聞き終わる頃には、又さっきの道を小走りで戻り始めて、

大介と照には、一旦病院戻る!ってだけ叫んで又タクシーに飛び乗った。