Snow brothers.5

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Tatsuya





ここ最近のこと思い出してたら、ついついぴりぴりしちゃったなって思い当たりがあり過ぎ。



俺以外の皆も忙しくしながら家のことってなると目線が翔太だけに行っちゃって、


文句一つ言わずに手伝ってくれる蓮に甘えっ放しだった。





学校から帰ってきて、家の中でも気をつかって過ごして、


しかもそれが何日も続いてたら、当たり前に疲れ溜まってっちゃうよね。




幸い皆もう忙しいピークを超えて何とか色々落ち着いたし翔太も大分良くなって回復傾向になってたから、


蓮にも暫く存分に甘えさせてあげられるはず。





それが忙しなかったこの期間、沢山我慢してくれた蓮に俺達がしてあげられること。




ちょっと大変な大家族の末っ子で、小さい頃から沢山甘えさせてはあげられなかったけど、


その分ずっと一番下で、一番兄ちゃんが多いのも蓮の特権のはずだからね。








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少し落ち着いて俺達もゆっくり出来てたのもあって、蓮は意外と素直に甘えてきてくれて、


ちょっと不謹慎だけど安心してそうで可愛かったね。







辰「蓮ここで寝る?自分の部屋行く?」



蓮「ここで寝る…翔太君も……」






翔太も俺も?って言いつつ一緒にって言われて嬉しそうだったし、蓮は甘々モードで辰哉君もここいてって。



言われなくてもごろごろしながら腕握ってくるから離れられないんだけどね。






辰「大丈夫、蓮が寝るまでここいるよ。」



蓮「いゃっ…寝てもここぉ……」





もう珍しい位甘えたの蓮だけど、それだけ気遣って疲れてたんだよねきっと。




寝言かどうかも分かんない位ふにゃふにゃしたまま幸せそうに眠りに落ちた蓮に、


まだ少し子供っぽい所見れて俺も何だか安心した。









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次の日もまだ本調子じゃない蓮は、もうとにかく人にくっつきたがりの甘えん坊に。




熱計ったり氷枕変えに行く度に、取っ替え引っ替えここいてぇって必ず誰かしら自分の近くにキープして、


でもそれも又可愛いし皆嬉しそう。






涼「はい、シチューにしたよ。グラタンもうちょっと元気になってからね。」






涼太にグラタン食べたいって甘えてたけど、さすがにまだねって作って貰ったあったかいクリームシチュー。





あーんしたら幸せそうな顔で頬張った蓮は、完全に末っ子全開で皆の癒しだった。





優しくて気遣い屋さんなのは良い所だけど、



今はまだまだもっと、甘えてて良いんだからね。











fin.

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