Snow brothers.5

. ページ12

Tatsuya





翔太が元々調子悪かったのは知ってたけど、正直それで仕事休んでたら一年の半分も出られないから、


今日は休みだった大介に託した日。





微熱だらだらから少し治りかけてたぽい翔太だったけど、今日は下り坂気味の日なのか、


昼間に盛大にリバースして撃沈してるって連絡があってやっぱりずっと心配だった。






辰「お疲れ、ごめん翔太大丈夫?」




大「うーん大丈夫ではないかなぁ…ご覧の通り……」



辰「ぐったりだね、翔太頭痛いの。胸の音聞かせて、薬は飲めてる?」







翔太は長引くだるさと頭痛に完全に元気吸い取られて、氷枕にぐったり。



頭痛い?って聞いたのにん…って頷く位でかなりしんどそうな感じがしていた。







辰「脈は乱れてないし、しっかりしてるから大丈夫そう。翔太他に痛いとこある?頭だけ?」




翔「んっ…ぁたまっ、、」




辰「頭ね、もう今日お薬飲んで寝ちゃお。休めば多少良くなると思うから。」






今は心臓に抱えた持病の方は大丈夫そうだけど、翔太頭痛くて眠れないっぽくてずっとふにゃふにゃ。




只でさえ人より体力少ないのに、ここ最近毎晩こんな感じですっきり休めない時間が続いてしんどそうで、


皆心配そうに猫っ毛撫でたり背中擦ったり。




それに頭痛くて吐いちゃったってなると、最悪結構危ない可能性も無くはないから、


こっちも余計に休まらなくて目離せないんだよね。




一昨日位に病院連れてって、いつもの偏頭痛だろうって診断は貰ったけど、


寝込んじゃってる翔太と心配そうな皆を見てると、つい悪い方向まで想像して、緊張で背筋が伸びた。








.








翔太からやっとすーすー寝息が聞こえて、しっかり眠れたかなって安心出来たのは深夜になってから。





交代でご飯食べたりお風呂入ったりはしてたけど、結局俺も含め皆心配過ぎて、


学校だからって無理矢理寝かせた蓮以外全員起きてた。





辰「俺今日ここで寝る。翔太夜中愚図りそうだし。」



照「辰哉明日も仕事だから俺も残るよ。大介今日見ててくれたし、涼太明日も仕事だろ?」





んじゃ解散〜って別れて布団敷いてからも俺も何だか眠れなくってゴロゴロ。




そうこうしてる間にトイレ行きたくなって、二人起こさない様にそっと部屋を出たら、






辰「あれ、蓮?トイレ??」





廊下ふらふら歩いてる蓮とはち合わせ。





でもなんか明らかにふらふらして危なっかしくて、



何となくだけど、嫌な予感がした。

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す