月とオオカミちゃんには騙されない5【THE RAMPAGE×FANTASTICS】

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残ったアトリエ組の5人。

勇征 昂秀 希は大きなテーブルで
夏恋と杏奈はそこから少し離れた場所で作業をする。





▷夏恋×杏奈


「今どんな感じなの？」と夏恋が聞くと、杏奈はちらっと向うで作業をする方へ目線をやりすぐに戻した。




夏「杏奈も色々あったじゃん」

杏「そうですね･･･ありすぎなくらい」

夏「どうなのかな〜って」

杏「太陽LINEがあって、2人で水族館に行って凄い楽しかったんですよ」

夏「水族館か。いいね」

杏「ドキドキもしたし、」

夏「いいじゃん」

杏「2人で見てたら昂秀くんとAが来てそれぞれ話したの。2人っきりで。」

夏「うんうん」

杏「昂秀はケジメをつけるために来たって感じでそれはいいんだけど」

夏「それはもういいんだ。笑」




杏「もちろんAが来た理由は勇征くんが気になってるからだったんですね。」

夏「うん、」

杏「何となくAの気持ちに気付いてからそこは驚くとかなくって、ただなんで今なんだろうって思っちゃって」

夏「杏奈からしたらそう思っちゃうよね」

杏「それから昨日脱落があって、勇征くんの気持ちが見えたっていうか、なんていうか。」

夏「気持ち？」

杏「やっぱりAと勇征くんはくっつくべきなんだよ･･･、っ。」




杏奈の瞳に薄らと涙の膜が張る。
それを見た夏恋は元気を出せ。と杏奈の背中をばしっと叩いた。




杏「痛ぁっ 〜、」

夏「勇征と2人でいてドキドキしたんでしょ？」

杏「した･･･」

夏「Aに取られるかもって思ってモヤモヤしたんでしょ？」

杏「まぁ、」

夏「それならあんたが諦めてどうすんの。」

杏「だって･･･」

夏「ここに恋愛しにきたなら好きって気持ち誤魔化しちゃ駄目。」

杏「･･････」

夏「私は･･･、杏奈と勇征もお似合いだと思うよ」

杏「･･･ありがとう、頑張ります。」

夏「いつでも相談して。しばらくはスペインにいるけど」

杏「うん！でも今のでスッキリしました。もう迷わない」

夏「おぉ！いい調子」

杏「好きなんで。気持ちに素直になります」





もう一度勇征をみながら杏奈が呟くと
優しい表情で隣にいた夏恋は「そっかぁ〜」と笑って答えた。









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