3年 8月 ページ9
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昼休み
各クラス一人ずつ、かるてっちーとはこたろーとふぃお、自分
今日の部活の時間に、じらいちゃんと先生の誕生日を祝おうということで、本人にバレないようにこっそりと3人だけ集まった
役割を決め、それを各クラスのメンバーに共有するため
「他の人で準備をするから同じクラスのAがじらいちゃんを引き付けておいてほしい」と言われた
先生はどうするのかと訊いてみればどうやら今日は職員会議があるらしく暫く経たないと来ないらしい
ということは、と改めて尋ねてみれば、当然だというように言われる
「職員会議終わるまでだよ」
引き止められる自信ないんだけど……
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放課後、いつも通り、じらいちゃんに部活に行こうと誘われる
昼休み後の授業中、ずっと考えていたように話し始める
「じらいちゃん、今日職員会議だから部室の鍵もらえないらしい」
「え、そうなの？
じゃあみんなでどっかで待ってるかぁ」
「あ、けどね、A組で補習やってるらしくて、しることミンちゃんがその補習に引っかかって、んで先生いないからかるてっちーが試験監督みたいなことやらされてるみたいで……」
「じゃあA組の3人は暫くこれないんだ」
「うん
それと、B組2人はなんか一緒に買い物行くらしくて、1年2人はなんて言ってたか忘れちゃったけど部活に行けないって言ってたから」
「え、皆いないの？
ほんとに？」
「そうだって聞いたよ」
「そっかぁ
じゃあ二人で待ってるか」
我ながらうまい嘘だと思った
けど、じらいちゃんの方を見ると、なんでかニヤニヤしてこっちを見てくる
「なに、じらいちゃん？」
「べっつに〜？
微塵も嘘だなんて疑ってないよ〜」
バレた、のか…？
取り敢えず、バレていないと思って振る舞おう
じらいちゃんが本当は気付いてなかったときになにかあったら困る
「でさ、今日の数学、全く分かんなかったから教えてくれない？」
じらいちゃんにそう言えば、一瞬 驚いた表情をした後、笑って言った
「いいよ、時間はたっぷりあるしね」
1つ言っておくと、
これは嘘じゃない
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「Ｊ、A、何してんの？」
教室の後ろのドアの方から声をかけられる
「お、かるてっちー
今じらいちゃんに数学教えてもらってる」
「かるてっとさん、補習終わったの？」
「おぅ、終わった
今しるこさんと兄貴が鍵貰えないか職員室行った
俺は止めたけどな」
よかった、かるてっちーにどんな嘘吐くか伝えといて
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作者名：γ | 作成日時：2021年9月3日 16時
