BinTRoLLは幼なじみで人気者 Ⅱ (ページ23)

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みんなで1つの机を囲み、雑談が続く
最初は全員で話してたけれど、段々少人数で話している
場が静かになったタイミングで、花江さんが口を開いた

「そういえばだけど、結局誰が付き合ったの？」

…えっと、？
何のことを言っているのかわからず、周りを見る
しかし、周りを見たことによって更に混乱することになる
目を泳がせていたり、顔を真っ赤にしていたり、花江さんを見たまま固まっていたり、目が合うと気まずげに逸らされたり
発言した本人は、失言してしまった後のように、手で口を覆っている
そして賢章さんと正一さんはひそひそと小声で何かを話している

「あーごめん、もう言ったのかと思ってた」
花江さんがそう言うと、賢章さんと正一さんに手を引かれ、私だけ部屋の外へ出る
「Aちゃん、ちょっと暫くここにいよう」
「えと、」
「ちょっとだけ、すぐ帰れるはず、ね？」
ようやく脳の処理が追いついた
そういうこと、なの、か
だとしても、
「え、全員？」
「うん、6人と、ぐじらくんと先生」
「あ、え、先生もなの？」
え、私なんかしたっけ？そんな、そんな人数に…！？
そんな疑問と困惑とともに、いつだか澪に言われたことに納得がいく
澪、あの時はちゃんと答えなかったけど、答えがわかったよ
まだ言われてはいないけれど、頭の中パニックになるわ

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「Aちゃん、入れる？」
花江さんが出てきて私に言う。
花江さんと賢章さん、正一さんが、心配そうにこちらを見ている
「入っていい、んですか…？」
ついそう尋ねる
「うん、皆の中で話がついたみたいだから。入って話を聞いてあげて」
勝手なこと言っちゃってごめん、と謝られたが、むしろ彼らにしてはよかったのではと思う
というか、こう考えると申し訳無さがでてくる
結構近い距離感だったと思うので
一緒に住むとか嫌じゃなかったかな…

グルグル考えながら扉を開けると、みんなが横に並んで待っていた
見慣れないその光景に思わず笑いそうになるが、彼らの神妙な面持ちに顔が強張る

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