BinTRoLLは幼なじみで人気者 Ⅱ (ページ22)

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3年 3月ページ22

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ベッドとかの大きなものはもう移動済みで、あとはまだこっちにある服とか身の回りのものを持って引っ越すだけ
それが明日
最近はリビングにあるソファで寝させてもらってた
ソファとか共通スペースの大きな家具は、姉がどうにかしてくれるらしい
元はと言えば姉が使っていた家で、その時に使っていたものを使わせてもらってただけだし

みんなも引っ越しの準備が着々と進んでいた
私がたまたま一番だっただけでみんなこの家からは出ていくのだ
最後の1日、何しようか
沢山写真は撮ったし、一緒に住んでるからこそできることも3年間で沢山したし、というかもう会えなくなる訳ではないし…
でも寂しいな、なんて感傷に浸っていると、しるこに言われる。
「今日、ぐじらくんと花ちゃん達くるよ」
なんでもっと早く言わない！？
焦りながらソファの上のものを片付ける
そこまで散らかしてはいないけれどソファに座るだろうし
気にせず座ってる人が私の横にいるんだけど、彼らがそうとは限らない
「ちょっ、じらいちゃん、そのクッション取って」
「んーこれ？はい」
枕代わりに使っていたクッションを、布団や私物の置いてある部屋の隅に移動する
そしてまたソファに戻る
「何しに来るんだろうね」
「引っ越す前に会っとこうってことじゃない？」
と、隣のじらいちゃんと話す
噂をすればなんとやら、だ。インターホンがなった
はこたろーが玄関まで行く
ついて行こうか迷ったが、そのままソファに沈んで待っていた

「お久しぶりです」
くじぃが最初に入ってきて言う
「ぐじらくん、春からまたよろしくね！」
「同じ学校ですもんね、しるこさんといたら騒がしそう笑」
「それは褒めてる！？」
「褒めてます褒めてます笑笑」
「いーなー、楽しそうだね、A」
「ね、羨ましいね、じらいちゃん」
「みんな合格おめでとう！！」
はいこれ、と一人ひとりに個包装されたものを渡される。
「中身はみんな一緒！俺と賢章さんと正一、先生から！」
大きさと形からしてきっと文房具だな、と思う。誰も開封しないので、それに倣ってそのまま大事に、荷物のところに置いておく

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