続き ページ35
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授業終わりのチャイムが鳴った。
10分の休憩を挟んだら2時間目だ。
「ごめん、ちょっと職員室行ってくるね。
なにかあったら近くの先生呼ぶか職員室まで来てくれる？」
それに応えるように頷くと、もう一度ごめんねと言って静かに保健室から出て行った。
どうしようかな、帰ろうかな。なんて考えながら本棚から気になった題名の小説を出す。
ベッドに戻り、それを読み始めると、扉が音を立てて開かれた。
先生が戻ってきたのかな、と視線を扉へ向けると、そこには担任がいた。
思わず身構える。
「なぁA、次の授業で文化祭の出し物の係決めるんだよ。来てくれないか」
「あ、えっと、、」
「みんなAを待ってるんだ。お前が決めないとみんなが決めれない」
どういうこと？私が決めないとみんなが決めれない…？
「私は別に、あまりもので、」
「ダメだって。お前にもしっかり参加してほしいから」
「いや、でも、」
「いいから、授業の頭だけ来て！」
思わず俯く。それを頷きと捉えたのか担任は私の腕をとった。
「んじゃあ行くぞ」
「え、、や、」
「何をなさっているのでしょうか」
落ち着いた、けれどとても鋭い声が飛んできた。
いつの間にか、扉のところに先生がいた。
「今すぐ彼女の腕を離していただけますか？」
先生の声に怯んだように私の腕を離す。
「生徒の意向を無視して自分のやりたいことを強要するのが教師だと習いましたか？」
先生はこちらに近づき、私を隠すように担任との間に入った。
「今のはAが賛同したから」
「賛同したのであれば自ら動くと思いますけど」
目の前に見える線の細い背中は大きく見えて、とても頼もしかった。
「来たくもないのにあなたが今日は来てくれと言うから断れなかったAさんの気持ちも考えてください。担任ならもう少しやり方があるでしょう」
暫くの沈黙。
「A、あまりものでいいって言ったな」
「…はい、」
すると担任は足音を響かせながら保健室から出て行った。どんな表情をしていたかは見えてない。
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γ(プロフ) - 蓬生さん» 気に入って頂けたようで何よりです😌リクエストありがとうございました!! 今後もよろしくお願いします🙇♀ (2022年3月14日 22時) (
レス) id: 4093285c70 (このIDを非表示/違反報告)
蓬生 - γさん» うわ~！！めちゃくちゃ面白かったです！！！！ずっとニヤニヤしたまま何回も読み返しちゃいました笑😆ほんとありがとうございます🙇♀️🙇♀️また見に来ますね！！！ (2022年3月14日 11時) (レス) id: 68d7368f41 (このIDを非表示/違反報告)
γ(プロフ) - 蓬生さん» 分かりました!! 完成まで気長にお待ちください🙇♀ (2022年3月6日 19時) (レス) id: 4093285c70 (このIDを非表示/違反報告)
蓬生 - γさん» 大丈夫です！記入漏れすみません💦 (2022年3月6日 18時) (レス) id: 68d7368f41 (このIDを非表示/違反報告)
γ(プロフ) - 蓬生さん» 了解致しました!! リクエスト完成時、そのお話にてお名前を記載しても大丈夫でしょうか? (2022年3月5日 20時) (レス) id: 4093285c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：γ | 作成日時：2022年1月3日 22時
