貴「210話目だよ」 ページ8
ふと、背後の方に気配を感じた。
ハッとして振り返ると、審査員の方々が僕をじっと見ていた。
「なに…カウンターで店主の仕事ぶりを見物するのもラーメンの醍醐味の一つだからのう」
……慌てる事は無い、僕!
平常心で……料理するだけ!
その時。
反対側の厨房で、僕への視線を奪い取るように物凄い迫力で麺の水を切った音がした。
黒木場くん、麺を茹でたって事は、
完成したんだ……!
―――
「さぁ食べてくれ。『スープ・ド・ポワソンラーメン』だ……!」
「では先ずスープから1口…」
「!!」
「エビ味噌や魚の内蔵!全てのコクが渾然一体となって…なんと荒々しい味なのだ!!」
「いかん……耐えねば意識を持っていかれる!ノックアウト寸前れ旨味の暴力ではないか!!」
黒木場……審査員の人達から大絶賛だな。
味の暴力─。
見ているだけでもひしひしと伝わってくる─!
何だか、脇目も振らずに貪るように食べてるって感じだ……!
―――
仙左衛門は思った。
暴力的なまでの美味しさ、
黒木場にとって料理を食べさせる事─
それは、殴り合いの喧嘩そのもの。
─こうやって全てを屈服させ、生きてきたのか──
料理から、黒木場の声が聞こえる。
「いつまで気取ってやがる…ジジイ」
「タイマンだ」
─よかろう
―――
はらり。
そ、総帥がポージングなしでおはだけ……。
そんなのもあるんだ…。バラエティーに富んでるんだね。
「この儂を力任せにはだけさすとは─見上げた度胸よ」
これから恵んの審査。
会場の雰囲気は完全に黒木場に呑まれている。
でもね
「網から麺を離して、表面張力を切るイメージ…」
「この空気にも押されてないみたいだな」
「……ええ…集中して自分の料理とだけ向き合って…何だか」
「Aちゃんみたいだわ」
私は、確信の笑みを零した。
─恵んは大丈夫。
「……どうぞ!」
遂に、審査が始まった。
― ― ―
大二重です。
葉山くんと黒木場くんとの恋愛は、原作的に決勝戦あたりになりそうです(・∀・;)
早く書きたいです!((o(。>ω<。)o))
他のキャラとの絡みも書きたくて、とにかく右手が疼くぜ((
少し道のりはありますが、少々お待ち下さいませ!
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大二重(プロフ) - 46猫さん» コメント有難うございます!! ほ、本当ですか!!ここまで見て頂き、嬉しいです(*^^*)これからも頑張ります! ふむふむ、黒木場くん落ちですね!ご意見有難うございます!これから沢山黒木場くんと絡ませていく予定ですので、楽しみにして頂ければ…(≧∇≦) (2017年1月16日 22時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 最初から見てます!凄く楽しく拝見させてもらっています。 個人的ですが黒木場くん落ちがいい…なんて思っています。 更新頑張ってください。 (2017年1月16日 19時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 凛月☆男の娘は国宝!!さん» コメント有難うございます(*^^*)楽しんでいただけて本当に何よりです!!予想以上だなんて…そんな…嬉しすぎます(〃∀〃) これからも頑張ります!! (2017年1月15日 13時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
凛月☆男の娘は国宝!! - 大二重さん» リクエスト書いて下さり有難うございます!!m(_ _)m とても面白かったです!久我先輩との絡みもあって予想以上のものを見せてもらいました!! これからも頑張って下さい!( *´艸`) (2017年1月15日 13時) (レス) id: 89f15ab5c3 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 凛月☆男の娘は国宝!!さん» 有難うございます!ヾ(●´∇`●)ノ リクエスト感謝です! 嬉しいです(*^^*)ぜひ、書かせていただきます!! 夢主様への皆の反応ですか……!とても面白そうですね!書くのが楽しみです!(*゚∀゚*) (2017年1月13日 7時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重変形二重斜方十二面体 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年1月12日 22時