其の料理人は唐突に 捌【食戟のソーマ】

貴「214話目だよ」 ページ15

汐見ゼミの外。


葉山は芝生に寝転がっていた。


「葉山くん」



「どうしたの…こんな所で。風邪ひいちゃうよ…？」

「別に…少し夜風にあたりたかっただけだよ。潤こそそんな薄着で出て来るなよな」

暫くの間を置いて潤は心配する様な声を出した。

「……ねぇ…葉山くん」


「あんまり『勝たなきゃ』って気を張らないでね」


「予選を通過してくれただけで、私物凄ーく鼻が高いんだからっ」

「折角の大舞台何だから楽しんできてよ！」

優しい笑顔で告げて去っていった潤。

そんな彼女の背中を見送りながら

「そんな笑い方されたら、ムキになるに決まってる……」



「頂点まで辿り着く。'絶対'に……！」

―――

「兄ちゃん出番、第三試合かなぁ第四試合かな〜…。あ、ボクがあげた必勝のお守りちゃんと持ってる？」

「…持ってるよ」


「これ昨日買ってきた安眠枕だよ。リラックス出来る様にアロマも焚こうね」

大イベント前に浮き足立つイサミ。

「明日…兄ちゃんが全力を出せるよう祈ってるからね──」

タクミは、フッと笑う。

「心配するな弟よ」


「本戦を勝ち抜くため…Aとの再戦のために腕を磨いてきたんだ」

「見ていろイサミ」

窓を開けて、夜風に吹かれながら……


「俺達のイタリアンは'決して'負けない」

―――

「見ていて下さい、えりな様」




「'必ずや'勝利をこの手にして参ります！」

えりなの前に、勝利を誓う緋沙子。

えりなは微笑んで

「いい子ね…緋沙子。期待しています」

緋沙子は部屋を後にする。

―――



─潤のために


─イサミのために


─えりな様のために





───負けられない！！！


―――

そして次の日。




「よう。また会ったな」




「幸平A───…」

― ― ―

〜おまけ〜


「ここ最近さ……私の出番少なくない？」

「でも次の章あたりにいい見せ場あるからいいんじゃねぇの…？」


「まぁそうだけどさー…」


(((メタ発言)))


Aは頬を膨らませる。


黒木場はすかさずAの膨らんだ頬を人差し指で押した。

すると


「ぷふーぅ……」








「……プッ」


「おいこら笑うなよな」




(((仲良いなオイ)))



ツッコミ：極星寮の皆様

悠「215話目だよん☆」→←恵「213話目です…！」

ラッキー本戦出場キャラクター

タクミ・アルディーニ

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