黒「450話目だ。余所見するなよ、幸平」 ページ7
「くっ……！これ程の品とはな…」
「連たろ先輩やっぱ凄いな」
悔しいがその力は褒めざるを得ないAとタクミ。
しかし、当の本人の楠は何かが気に入らないようだ。
「褒められてるのに何だか尊敬されてない感………──はっ！」
そして何かに気が付いた。
「ナニ馴れ馴れしく『連たろ先輩』とか呼んでくれちゃってんの!?そこは楠先輩でしょーが！」
「…でも、楠先輩よりも連たろ先輩の方がしっくり来るんですよ」
「……」
先程から楠とAの茶番が繰り広げられている。
戦いの場がホンワカしていた…
……とその時。
「おいA」
「余所見してんじゃねぇ!!!!」
「…っ！」
Aは、いきなりの名指しで呼ばれた事に驚いた。
そして、その中に少しのときめきを感じた。
「…何だか、今凄くドキドキした……驚いたのとはまた違う気もするけど…気にしない方がいいのかな」
彼女の小さな呟きは、目の前で戦っている彼に聞こえる事は無かった。
そして、小さく芽生えた想いは彼女の心の中に閉じ込められる。
その芽が何時また顔を出すかは、A自身も分からない。
「俺の鮭料理は──クーリビヤックだ!!」
「そうか…！それでパン生地を用意していたのか！」
周囲は納得の様子だったが、Aは一人ハテナを浮かべていた。
「クーリビヤック？」
「サーモンや米などをブリオッシュというパン生地で包み、焼き上げる料理よ」
マッシュルームやエシャロット等の野菜とともに穀物を具として加える。
先程、黒木場が炒めていたものは二種類の米と思われていた。しかしその正体は、バターライスと蕎麦の実のカーシャだった。
ちなみにカーシャとは、東ヨーロッパを中心に食されている穀物の事だ。
「おお…香ばしいパン生地と鮭の匂い…！」
「見て下さいこのジューシーな断面を！」
「ウダウダ言ってねぇで冷めない内に食いやがれ」
「サーモンの味の爆発力…舌が逆らう事が出来ない圧倒的な美味さをな!!」
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大二重@受験生(プロフ) - 鈴切丸さん» リクエスト有難うございます！ 斎藤さんですね！了解致しました(｀・ω・´)ゝ 話数の都合上、次の章になってしまいますが、全力で書かせていただきますっ！ (2017年12月19日 0時) (
レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鈴切丸(プロフ) - 難しいと思うんですが、私は十傑の斎藤さん推しです！もしよければ彼で何か書いていただけないでしょうか？シチュエーションその他諸々は作者様に任せます。お願いします。 (2017年12月18日 23時) (レス) id: 77fb919f3b (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - こっちゃんさん» 有難うございます!!ヽ(；▽；)ノ 最後の黒木場くんのシーンは、ひたすら妄想を詰め込みました（笑） 楽しんでいただけましたようで何よりです!! こちらこそ、本当に有難うございました♪(*^▽^*) (2017年12月7日 20時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん - リクエストを書いてくださり、ありがとうございました！スッゴく面白かったです！最後の服を黒木場君が貸してくれるのなんて、ヤバかったです♪(/ω＼*) また、おまけもありがとうございます！一人で釣り上げた所が面白かったです！本当にありがとうございました！ (2017年12月7日 19時) (レス) id: 4fb2fc8394 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - karnivalhrtさん» コメント有難うございます!! い、一気読み!?それに、お褒めの言葉までいただけてとても嬉しいです！ 黒木場くんのシーンは、書いた私の中でもなかなか傑作です（笑）これからも期待に応えられますよう、全力で頑張りますっ!!(b･ω･)b (2017年12月5日 16時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大二重@受験生 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時：2017年9月19日 21時
