え「341話目よ」 ページ4
―――
翌日。
英語の授業が終わって口笛を吹きながら廊下を歩いていると、薙切んを発見。
「あ、薙切ん!」
「A…さん…」
「奇遇だね〜。薙切んは何の授業だったの?」
あ、実は遠月の授業はそれぞれの教室に生徒が移動して受けるシステムなんだ!
アメリカの学校みたいだよね!
「……公民よ」
「公民かぁ〜!私社会は得意なんだよね♪」
「あ、所で薙切んもお店出したりする?」
「当然よ」
「十傑メンバーの模擬店は毎年集客の目玉。もう着々と準備を進めているわ」
「……よーしいいぞ」
……つまりだ!
「久我先輩も出店するのが確定なわけね」
「……?あなたまさか…」
「うんっ!私も参戦するよ」
久我先輩の店に売上で勝てれば、食戟してもらえると思うからね!
「自慢じゃないけど、地元の夏祭りじゃ大行列作ってブイブイ言わせてたんだよ!」
「美味すぎる!何だこの焼きそばー!?」
「お嬢ちゃん!5パックくれ!」
「くそ!客全部とられた!」
「……ってね」
「………」
……スベった…。
「見つけた、幸平」
気まずい空気が流れた所に突如、最近聞いたことのある声が後ろから聞こえた。
「あれ、どうしてこんな所に?」
「司先輩」
―――
「司さん…!?何故ここに…」
驚きを隠せないえりなに、司は終始ほんわかとした笑顔を浮かべている。
「今日…幸平とお昼食べたいなって思って……」
そんな司をよそに、えりなとAはコソコソ話す。
「な、な!?Aさん…あなた一体……」
「…いや?よく分からん。今突然ご飯誘われた」
傍から見れば物凄い図だ。
遠月十傑第一席の司と、食の魔王の孫娘であるえりな。そしてその2人に挟まれるA。
周りが黄色い声を上げないわけが無かった。
「司先輩とえりな様……!」
「幸平さんすごいっ…」
「あそこに挟まれたら俺だったら気絶するわ」
そんな周りの声はこの3人には全く聞こえていない。
「司先輩。私でよければいいですよ。2人で一緒に食べましょう」
「…!本当……?嬉しいよ!」
「………いかん!そろそろ涼子と一緒に作った麹が発酵する時間だ」
2人の間をするりと抜けて颯爽と去っていったA。
そんなAは、司との出会いがまさかあんな事になるなんて、この時は思いもしていなかった──
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大二重@受験生(プロフ) - アイスランドさん» コメント、お気に入り追加有難うございます!!! そう言っていただき嬉しいです!ヽ(;▽;)ノ これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります。宜しくお願いします^^* (2017年6月18日 23時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
アイスランド - お気に入りに追加しました!面白いです!更新頑張ってください。応援してます!! (2017年6月18日 23時) (レス) id: 30f60dd605 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 鈴醐さん» ここコメント有難うございますす!!(汗) ぜぜ全力を尽くして甘い恋をおおお届け致します(((( (2017年6月18日 22時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 続編楽しみにしてます。……次回は本当に糖度高めですよねー?(´^ω^`) (2017年6月18日 22時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 漆竜さん» コメント有難うございます! とても光栄なお言葉…!!嬉しいです、有難うございます! これからも頑張ります!(( o(`・ω・ ´)o )) (2017年6月18日 12時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年6月11日 18時