恵「340話目ですっ!」 ページ3
司先輩が淡々と話したその言葉。
私は改めて思う。
「はは……やっぱめちゃくちゃだわ、この学校」
料理が全て。
十傑評議会は、まさにそれを体現しているかのような制度だ。
……そーいうの嫌いじゃないけどね。
「うん!兎に角そういう事なのよ!何となーくニュアンス分かってくれたと思うけどー、本気の本気で眼中にないからさ、君達の事」
「雑魚は雑魚同士でバトっててくんね?」
随分と言ってくれるものだ。
戦ってみなきゃわからないのにね。
「まぁ……お前らに何か一つでも俺に料理で勝ってるものがあるなら食戟受けてやってもいいかな」
……え
「……今の話は本当ですか久我先輩」
「ホントホントー!トラストミー!話が弾んだなぁ今日は!…んじゃ、解散しよっか!」
「んっじゃね〜!一年生諸君!」
何だかんだ終了した紅葉狩り。
十傑(主に久我先輩)の発言に、私達がかなり燃え上がっていたのは言うまでもない。
久我先輩、私達の闘争心に火をつけましたよ。
―――
遠月の広すぎる敷地をのんびり歩きながら寮に戻る私と恵ん。
「んー……何か一つでも勝てるものって言っても土俵がないのにぁ」
「そうだよね……」
恵んの予想外の発言に私は少し驚いた。
私が先輩に食戟を挑むのに反対すると思ってたから。
「あれ、恵ん、私が食戟挑むの反対しないんだ?」
「うん…勿論、Aちゃんが退学になったら嫌だけど」
でも……と付け足す恵ん。
「Aちゃんは、凄い料理人だからいくら先輩からでもあんな言い方されるのは悔しいなって」
「そっか…ありがと」
「兎にも角にも取っ掛かりがないと始まらないなー……」
すると目の前に石やら何やらを詰んだ巨大なトラックが横切った。
「また何か建つのかな?」
「……あ!そろそろ準備が始まる頃だよ」
何の準備だろう?
「毎年この時期に開催される学園祭だよ」
「学園祭?」
「うん。許可さえ貰えば自由に模擬店とかを出せるんだ、研究会で参加するのが一般的だけど、十傑にもなると個人で参加する人の方が多いんだよ」
遠月の学園祭……!
きっと物凄いスケールなんだろうな。
「そろそろ申し込み用紙が配られるんじゃないかな?」
「そーなの?参加したいなぁ!」
……ん?十傑も参加?
てことは久我先輩も参加するのかな?
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大二重@受験生(プロフ) - アイスランドさん» コメント、お気に入り追加有難うございます!!! そう言っていただき嬉しいです!ヽ(;▽;)ノ これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります。宜しくお願いします^^* (2017年6月18日 23時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
アイスランド - お気に入りに追加しました!面白いです!更新頑張ってください。応援してます!! (2017年6月18日 23時) (レス) id: 30f60dd605 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 鈴醐さん» ここコメント有難うございますす!!(汗) ぜぜ全力を尽くして甘い恋をおおお届け致します(((( (2017年6月18日 22時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 続編楽しみにしてます。……次回は本当に糖度高めですよねー?(´^ω^`) (2017年6月18日 22時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 漆竜さん» コメント有難うございます! とても光栄なお言葉…!!嬉しいです、有難うございます! これからも頑張ります!(( o(`・ω・ ´)o )) (2017年6月18日 12時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年6月11日 18時