え「354話目よ」 ページ16
恵と美代子は校舎内の第三倉庫に居た。
「あ……!あった!これだよ!Aちゃんが言ってた屋台!」
それは、パッと見、おでんの屋台を想像させるような屋台。
「有難う北条さん!本当にいいの?僕達が学祭で使って…」
「勿論!言っただろ?何かあった時はアタシに言いなって」
「悪いね…会期中も力になりたいけど別の模擬店を手伝う予定でね」
「そんな!ここまでしてもらったし…それにお家の料理店の修業もあるんだよね?」
「…あぁ」
すると、美代子は嬉しそうに語った。
「最近…少しずつ店の従業員達と打ち解けてってる気がするんだ」
「アタシも早くアンタみたいな…皆に慕われる料理人になりたいな」
「そんな…僕なんて…」
褒められる事に慣れていない恵は、照れくさそうに顔を赤くさせながらも、口元は緩みきっている。
「恵ん!どーだった?」
そこに、Aが登場。
「Aちゃん!あったよバッチリ!」
屋台を発見したAは目をキラキラとさせた。
「ホントだ!有難う美代ちゃん!」
「いいさ…久我に一泡吹かせてやりな!」
「─これがなきゃ始まらない…」
「フージャオピンを作るにはね!」
そして間もなく…
学園祭の準備期間はいよいよ佳境に入ってゆく!!
―――
目抜き通りエリアを通り、中央エリアへ向かう2人。
恵がダンボールをよろよろと運んでいるのに気付いたAは、立ち止まった。
「恵ん、重たいでしょ。私持つよ!」
「え…悪いよ!」
「ダメ。足元覚束無いから危ない。貸して」
男らしく全部のダンボールを担いだA。
しかし、当の本人は口笛を吹きながら、余裕の顔を浮かべている。
…しかし。
「のわっ!?」
Aは足元にあった石に躓き、持っていたダンボールを落としそうになった。
しかし、荷物と共倒れする事は無かった。
「大丈夫か、A!」
「タクミ!有難う。助かったよ…」
Aの救世主は、タクミとイサミだった。
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大二重@受験生(プロフ) - アイスランドさん» コメント、お気に入り追加有難うございます!!! そう言っていただき嬉しいです!ヽ(;▽;)ノ これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります。宜しくお願いします^^* (2017年6月18日 23時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
アイスランド - お気に入りに追加しました!面白いです!更新頑張ってください。応援してます!! (2017年6月18日 23時) (レス) id: 30f60dd605 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 鈴醐さん» ここコメント有難うございますす!!(汗) ぜぜ全力を尽くして甘い恋をおおお届け致します(((( (2017年6月18日 22時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 続編楽しみにしてます。……次回は本当に糖度高めですよねー?(´^ω^`) (2017年6月18日 22時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 漆竜さん» コメント有難うございます! とても光栄なお言葉…!!嬉しいです、有難うございます! これからも頑張ります!(( o(`・ω・ ´)o )) (2017年6月18日 12時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年6月11日 18時