「287話目ズラ！」貴「…え？誰？」 ページ26
「!!!」
「肝のコクが舌に染み渡り…サンマの脂の甘さを強調！溢れる香ばしさと風味で溺れそう!!」
絶賛片言おはだけ中のレオノーラ。
「一体どれだけのスパイスを組み合わせて…!?」
「──いや、使用している香辛料は」
「オールスパイスただ一つ…！」
総帥はズバリ言い切った。
またしても会場にどよめきが起こる。
「敢えて香辛料を引く事で…旬のサンマの風味を鮮明に浮かび上がらせる事が出来た！」
足し算だけでは真の香りの魅力は活かせない。
「…で、でもこの香りの豊かさは─!?」
「『かえし』です」
「給仕する前に…かえしを身の表面にサッと塗りつけました」
かえし……醤油に味醂や日本酒などを加えて作る調味料。主に日本食全般に使える万能調味料と見なされているものだ。
「道理でな…！」
堂島は何か予想が当たったようだ。
「魚の身という物はバーナーの高い火力をもってしても焦げ目が付き辛いものなのだ」
しかし、葉山が炙った際は焦げ目が付いていた。
「…かえしに含まれる糖分によるものだな。これにより焦げやすくなる！加熱が長引き新鮮なサンマの風味が台無しになるのも防いだのだ！」
「サンマ表面の脂とかえしの糖分が加熱によってじゅわっと沸き立つ…つまり俺は──」
「香りの『引き算』と『強調』…相対する調理を、この一皿の上で当時に披露したのです」
準決勝。葉山が出した鴨料理は例えるならスパイスの宝剣だった。
今宵の葉山はどうだろう。
選別、択一…故の洗練。
鋭く細く研ぎ澄まされたレイピアの様─
黒木場の重い一撃を華麗に躱し、その喉元に刃先を突きつける。
「スパイスだけしか能がないワンパターン…だったか？」
「香りを従えるとはこういう事だ」
葉山は、ニヤリと笑った。
─ ─
「で、では質問だ！」
「…す、好きな人はいるのか？」
ちょ……直球!!!!!
「好きな人？うーん」
「みんな好きだよ」
「ま、まぁそうだよな」
Aさんらしい答えでしたね！^^;
「…？何だか誰かに見られているような─」
え!?だだ大丈夫ですか？
「分からんけど、まぁ美作とかでしょ」
「違うよ、幸平」
「……お？アンタは──」
次回、無闇にイケメンなあの人からの質問！どうぞお楽しみに！！
タ「288話目だ！き、気にしない方がいい…」→←乾「286話目ですよ♪」
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大二重@受験生(プロフ) - コメント有難うございます！ 息抜き楽しいですし、ついやりたくなりますよね！(笑) 勉強しなきゃいけない…。でも小説書きたいし遊びたい…己との闘いはツライです(*＿*) でもやるしかないですし……そうですね！お互い頑張りましょう！(*^^*) (2017年4月9日 22時) (
レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
monokuma(プロフ) - うちも今年、受験生なんです！そして小説書いてます！多かったんで、更新停止にしたんですけどね…(´･ω･`)息抜き用に2作作っちゃったけど(笑)←お互い、頑張りましょう！(*´▽｀*)ノシ (2017年4月9日 21時) (レス) id: 4949feb4c8 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 日影さん» コメント有難うございます!!そう言っていただき、嬉しいです!!ヽ(；▽；)ノ これからも頑張ります♪ (2017年4月1日 16時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
日影 - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2017年4月1日 9時) (レス) id: 314761d269 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 潮来さん» コメント、リクエスト有難うございます！ 了解しました。ご期待に応えられるよう頑張ります！(｀・ω・´) (2017年3月31日 13時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大二重@受験生 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時：2017年3月20日 21時
