苦悩7 ページ25
翌日からユリは嫌味を言わなくなった。
だけどそのかわり、ロロにたくさん会いにくるようになった。
YR「ねえチョンロくん、お昼一緒たべない？」
YR「チョンロくんに会いたくて会いに来ちゃった！」
YR「放課後ふたりで寄り道しようよ」
隣りにいる私には目もくれず、ただひたすらロロだけに話しかけるユリ。
マーク先輩がいる時もロロとマーク先輩のふたりに気持ちの悪い猫なで声を発しながらボディタッチを試みてるみたいだけど、ロロもマーク先輩もそれに応えることはなく、逆に話しかけられる前にギリギリで回避するかはっきり拒否するかの二択だった。
ロロがかわってから彼をチヤホヤする女子の数は増えて、私への嫌がらせや悪口は以前よりも減った。
………いいことなのだ。
私にはなんの被害もなくロロはモテモテで、以前と比べる必要もないくらい良いことなのだ。
だけどどうして私はこんなにモヤモヤしてるんだろう
「……A？？」
『……ん？？』
「なんかお前最近よくボーっとしてるみたいだけど大丈夫か？」
『え、全然大丈夫！』
こうやって私のことを心配してくれるロロ。
いつからか分からないけど、ロロの隣りを歩けるのはもうあと少しだけなんじゃないかって考えるようになった。
「…おい」
『なに？』
「なんで泣いてんの」
『………』
「黙るなよ」
びっくりした。
自分でも自覚のなかった涙に対してもびっくりしたんだけど、それもなんだけど、
私の手を掴んでロロと向かい合うように引っ張られた瞬間、鼓動が早くなったことに対してびっくりしちゃった。
「また一人で抱えるつもり？」
『…ち、ちょっと、！』
そう言って私の目線まで屈んで私の頬に両手を添えて、目と鼻の先で私を見つめてくるロロを思わず押し退けてしまった。
やだやだやめてよ。
ねえ私、認めたくないの。
「………Aもしかして熱ある？？」
顔赤い。
ロロはそう呟いて、また私の顔に手を添えようとする。
『さ、触らないで！！』
パシッと音をたててロロの手を振り払った瞬間、とてつもない後悔が私を襲う。
慌ててロロの顔を見たときには、もう遅かった。
「…ごめん」
聞いたことのない弱々しい声。
そのたった一言を残して、ロロは帰ってしまった。
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リュイ - もう続き書かないんですか？とても面白かったので、出来るなら続きみたいです… (2021年9月17日 13時) (
レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！更新お待ちしてます(^^) (2021年4月2日 4時) (レス) id: 822ee3906d (このIDを非表示/違反報告)
Botamochi(プロフ) - ぷぅ#さん» ぷぅ#さんお返事が遅くなってしまい申し訳ありません！亀更新なもので長らく読者様方をお待たせしてしまっています、、、。ぷぅ様の嬉しいコメントでやる気がでましたので、明日空いた時間に更新させて頂きたいと考えてます！読んでくださりありがとうございます！ (2021年1月2日 18時) (レス) id: d40f8daede (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ#(プロフ) - 大変おこがましいことは承知ですが、更新は終了されてしまいましたか？イケロロが今後どのような行動をとるのか気になるところです…！ユリとの関係も…！！個人的にメンバーそれぞれの描き方がとても好きだったので、是非読みたいなぁと！！(長文失礼致しました。 (2020年12月23日 22時) (レス) id: 9dc3472f82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ#(プロフ) - はじめまして、初めてコメントをさせていただきます！ったー！ほんとにチョンロかっこいいです！髪を切ったチョンロはRidin'のビジュアルですかね？！私、最初はチソンペンだったのですが、このお話とRidin'でチョンジシッパーとなってしまいましたぁ…！ (2020年12月23日 22時) (レス) id: 9dc3472f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼたもち x他1人 | 作成日時：2020年4月17日 0時
