苦悩5（CL） ページ17
それは突然だった。
「チョンロくん」
午前中の授業を終えてさっさとAを迎えに行こうと教室を出た瞬間、後ろから誰かに右腕を引かれて足を止める。
早くAを迎えに行きたいのに誰だよ…
空気よめないやつだなまじで。
なんて心の中で悪態をつきながら振り返れば、おもわず頭が真っ白になるほど関わりたくなかった人物が視界に入った。
「は？」
YR「は？ってひどいなあ、初めましてなのに」
プクッと可愛らしく頬を膨らませて俺を見上げるのは、あのユリだった。
…なんだこいつ。
なんでいきなり俺に？
YR「ふふ、びっくりした顔してる」
「……用ないならもういい？」
未だに俺の右腕を掴んだままのユリの腕を振り払うと、意外だったのか目を丸くした。
なるほど。今やっと分かった。
ユリは人気で良い子なはずなのにどうしても好きになれなかった理由はこれか。
彼女は自分に確実な自信を持ってる。
別にそれが悪いことだとは思ってないし逆に良いことなんだろうけど、俺は今までAを近くで見てきた分その自信が気に障った。
Aが彼女と自分を比べて窮屈に過ごす必要があるのか？
少なくとも俺からしたらユリよりAの方が何倍も魅力的だ。
YR「そういう言い方、良くないと思うけど…」
「だったら早く要件言ってほしいんだよね」
YR「はあ…分かったよ」
初対面でこんなに最低な態度をとるやつは今の俺以外にいないと思うけど、今はユリに冷静な対応をする気になれなかった。
YR「チョンロ君、Aと仲良いって聞いたけど付き合ってるの？」
「いや？なんで」
YR「ほんとに！？良かったあ」
「…まじでなに？」
YR「もう、どうして怒るの？」
開き直ったのかベッタリ俺にくっついてくるユリに
反吐が出そうになる。
それにざわつきだす周りのやつらの視線が気になるし、ほんとなんなんだよ！！！
YR「ねえ、私が君のこと好きだって言ったらどうする？」
……ああ、そういうこと。
こいつは面識のない俺に詰め寄るくらい焦ってるんだ。
最近自分だけに構ってくれてた先輩達がAにも構うようになったから。
こいつは見下してんだ、Aのことを。
「どうもしない。俺はあんたのこと死ぬほど嫌いだから」
…あんたにAを見下す権利なんてないよ。
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リュイ - もう続き書かないんですか？とても面白かったので、出来るなら続きみたいです… (2021年9月17日 13時) (
レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！更新お待ちしてます(^^) (2021年4月2日 4時) (レス) id: 822ee3906d (このIDを非表示/違反報告)
Botamochi(プロフ) - ぷぅ#さん» ぷぅ#さんお返事が遅くなってしまい申し訳ありません！亀更新なもので長らく読者様方をお待たせしてしまっています、、、。ぷぅ様の嬉しいコメントでやる気がでましたので、明日空いた時間に更新させて頂きたいと考えてます！読んでくださりありがとうございます！ (2021年1月2日 18時) (レス) id: d40f8daede (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ#(プロフ) - 大変おこがましいことは承知ですが、更新は終了されてしまいましたか？イケロロが今後どのような行動をとるのか気になるところです…！ユリとの関係も…！！個人的にメンバーそれぞれの描き方がとても好きだったので、是非読みたいなぁと！！(長文失礼致しました。 (2020年12月23日 22時) (レス) id: 9dc3472f82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ#(プロフ) - はじめまして、初めてコメントをさせていただきます！ったー！ほんとにチョンロかっこいいです！髪を切ったチョンロはRidin'のビジュアルですかね？！私、最初はチソンペンだったのですが、このお話とRidin'でチョンジシッパーとなってしまいましたぁ…！ (2020年12月23日 22時) (レス) id: 9dc3472f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼたもち x他1人 | 作成日時：2020年4月17日 0時
