イ「322話目だよ〜」 ページ10
SHINO'sTOKYOプレオープン。
私のスタジエール、最終日──
「ユキヒラ、こっちもお願い」
「はいっ」
「6番卓のお客様ご来店遅れるそうです！」
「じゃあ5番卓の魚料理先やります！」
私はしっかりと厨房を任されるようになった。
作業を進めながら、ふと思った。
……そういえば四宮先輩って、何でフランス料理を選んだんだろ？
私は実家がそーだったから特に迷わず定食屋の料理を極める事にしたけど、四宮先輩はどうだったんだろうか…
──
そんな事をもんやりと考えたり、忙しなく働くうちに今日の営業時間は終了した。
…と言っても、いつもより早めのクローズ？
「最終日だけこんな早く閉めるんですね。何かあるんですか？」
気になったから四宮先輩に聞いてみた。
「まだ店は閉めない」
「もう一組、貸切でゲストを招いている」
…？げ、ゲスト？
そんな事を考えてたら「こんばんはーっ！」という、聞いたことのある声がした。
「のわっ！」
ゲストは、日向子先輩を始めとする合宿の時の講師の人と、この小説では久しぶりの登場になるシャペル先生だった。
……っと、いけない。余計な事を考えてしまった。
'この小説では'だなんて、登場人物にあるまじき発言だったね。
「あれぇ!!?Aさん!?どうしてここに!?」
日向子先輩がビックリしている。そりゃそうだよね。
「お久しぶりです。えっと…スタジエールで」
「シャペル先生も！」
「幸平？そうか…君の研修先はここだったか」
すると日向子先輩は耳打ちするように教えてくれた。
「今から10年と少し前…シャペル先生が赴任したての年に、丁度私たちも遠月に在籍してたんですよ」
「へー！そうなんですか！」
「ご無沙汰しています…シャペル先生」
四宮先輩とシャペル先生が握手を交わす。
「…君は昔からバイタリティに溢れた生徒だった。あの頃はどこか危うさも持ち合わせていたが……今はその影も見えない」
「君を誇りに思う。躍進したまえ」
「………はい…！」
四宮先輩は、ふと扉の方を振り返った。
「ようこそ、マダム」
マダムと呼ばれた女性は優しそうな雰囲気の人だった。
「誰がマダムね！」
「もう！からかうんやなかとよ！」
「……小次郎！」
……え
四宮先輩の
お母さんんんんん!!!?
どうでもいいけど、方言……って事はまさか──
郁「323話目だ！」→←「321話目で候」貴「……え？誰？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» なるほど……いいですね！それも美味しいです(*´q｀) ヤンデレはギャップ萌えですね！！(( (2017年5月31日 21時) (
レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ美味しいです。私的には、普段なら見守るタイプの人がタガが外れてヤンデレるのが好きですｗｗ (2017年5月31日 21時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» コメント有難うございます！ヽ(；▽；)ノ本当ですか!!雪姫さん同胞です(( ヤンデレ美味しいですよね！w (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ？大好物ですありがとうございます！！楽しみにしてます！ (2017年5月31日 20時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - Akatsukiさん» コメント有難うございます!! 我慢出来ずに告白させてしまいました!(( さぁ…どうなってしまうのでしょうか……(。-∀-)ﾆﾔﾘ (2017年5月28日 10時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大二重@受験生 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時：2017年5月21日 19時
