貴「331話目〜……だっけ?」 ページ19
翌日の朝。
Aと四宮達に、お別れの時がやってきた。
「幸平」
「獲れよ、第一席」
「はい!!!」
──
──やがてSHINO'sTOKYOはグランドオープンを迎えた。
「では妻にはこのコースを…私はもう一品ほど欲しいんだが…何か面白い品はあるかな?」
「そうですね…」
「自信を持ってオススメ出来る料理が…ひとつございます」
メニューに書かれていたのは──
'うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気少女風〜'
幸平A、第二のスタジエール合格!!!
──
あっという間に2週間は過ぎ、ついに生き残った料理人達が次々に遠月へと生還していた。
極星寮の一番乗りは、A。
「ただいまぁ〜…」
「お?アンタが一番乗りかい」
「やっほーふみ緒さん!久しぶりー」
Aを見たふみ緒は目をぱちくりとさせた。
「……ふん…'男子三日会わざれば刮目して見よ'と言うが、いい面構えになったね」
Aはその言葉に「ん?」と耳を疑った。
「私、男子じゃないよ?……確かに力は女子じゃないかもしれないけどさ」
「まったくもぅ」と笑う彼女に、ふみ緒は首を横に振る。
「'男子三日会わざれば刮目して見よ'ってのは男子の為だけに私は使わないよ。これを言った人が呂蒙って男だっただけなんだから」
「そーなのかー」
「…つまり、人間は三日も会わなきゃ成長するんだから、どれだけ成長したのかよく見ろって事さ」
Aは感心しながらふみ緒を見た。
「そうだ!あんた宛の郵便受けを見てみな」
早く早くと急かすように背中を押され、Aは郵便受けを開く。
すると、そこには沢山の『果たし状』と書かれた紙が。
「どうやら全部…'食戟'の申込みだね」
食戟。
このワードにAの体がピクリと反応した。
「で、でも何でこんなに……」
Aの手から果たし状が零れ落ちる。
一体どれだけ沢山の強者達が待っているのだろう。
「失礼する!!……おお!戻っていたか幸平A!」
そして……また一人。
281人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» なるほど……いいですね!それも美味しいです(*´q`) ヤンデレはギャップ萌えですね!!(( (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ美味しいです。私的には、普段なら見守るタイプの人がタガが外れてヤンデレるのが好きですww (2017年5月31日 21時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» コメント有難うございます!ヽ(;▽;)ノ本当ですか!!雪姫さん同胞です(( ヤンデレ美味しいですよね!w (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ?大好物ですありがとうございます!!楽しみにしてます! (2017年5月31日 20時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - Akatsukiさん» コメント有難うございます!! 我慢出来ずに告白させてしまいました!(( さぁ…どうなってしまうのでしょうか……(。-∀-)ニヤリ (2017年5月28日 10時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年5月21日 19時