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隙間 不死川 実弥  美桜様リクエスト ページ9

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風柱、不死川実弥には、意外なことに恋人がいた。



その恋人、Aは、まさに女の子らしい女の子。



今日も健気に、いつ帰るかも分からない愛しい恋人の帰りを待つ。



彼の夕飯を作り、彼の戸棚を掃除し、彼の召し物を綺麗に畳む。



彼が怪我無く、血を流さず帰ってくることを願って。



不死川邸の肌寒い縁側に座っていると、ガラガラと玄関の開く音とともに、ただいま、という声が聞こえた。



待ち侘びた声が聞こえると、彼女は無我夢中で玄関に走り、彼の胸に飛び込む。



「おかえりなさい!実弥さん!」


「あァ、ただいま」



目を閉じ、存在を確認するように抱きしめあう二人。



彼の胸から顔を離し、満面の笑みのAを優しく撫でる不死川の顔は綻んでいる。



「お風呂、準備できてますよ!お疲れでしょう。先に入ってきてください!」



着物の袖を揺らして駆けていくAに返事をしながら、不死川はそのまま風呂場に直行した。



湯に浸かり、一日の疲れを癒していると、Aの声が聞こえた。



「実弥さん、湯加減どうですか?熱くないですか?」



「ちょうどいいくらいだァ、Aも一緒にどうだァ?」



「んなっ…からかわないでください!」



顔を赤くしているAを想像し、ケラケラと不死川は笑う。



Aは、もう、と怒りながらも不死川の着物を取りに行った。



ガサゴソと戸棚から着物を取り出すと、一枚の紙きれがヒラリ。



「?なにこれ…?」



そこには、美しく可憐で、淑やかな笑みを浮かべた女性が写っていた。



元花柱、胡蝶カナエ。



Aの頭に、不安がよぎった。



写真を持ってるのは、この女の人が忘れられないから?私のことより、この女の人が好きなの?


不安はAを支配し、Aはとうとう、不死川邸をあとにした。

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おもち(プロフ) - 他の人には自分から手を繋がないなど、他の人との違いを書いて頂けたら嬉しいです、 (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 元花魁で善逸に身請けされた女の子をお願いします!男=金と思い、小悪魔な女の子で他の男と平気で出かけたり、善逸を私の財布呼ばわりするけど、本当に好きなのは善逸!みたいなお話が見たいですー! (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - おもちさん» おもちさん!大丈夫ですよ!リクエストお待ちしてますね! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - すみません、リクエストお願いしても大丈夫でしょうか? (2020年3月17日 23時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - 凪さん» 大丈夫ですよ!レス遅れて申し訳ありません。リクエストお待ちしております! (2020年3月16日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずみかん。 | 作成日時:2020年3月4日 16時

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