続き ページ8
’
「Aさんは清らかで、純粋で…言葉にできないくらい綺麗な音をしている。」
この言葉に、私がどれだけ救われたろう。
私の、中身を綺麗だと言ってくれた人なんて、一人もいなかった。
「…ありがとう。ありがとう、善逸さん。…どうか長生きして。」
襖越しに額をくっつけ、手を合わせる。
涙は止まらないのに、自然と笑顔になれた。
「Aさん、やっぱり出ようよ、俺と生きようよ…」
善逸さんも泣いているみたいだった。
すすり泣く声は、二人には広すぎる部屋にこだまする。
「…もっと、っ…美味しいご飯…たっ…食べた…っかったぁ…」
「…っうん…」
「はいからな…ふ、服もっ…ほし、かったっ…!」
「そうだねぇ…っ!」
「た…対等なっ…ともっ…だち…とかもっ…欲しかったあっ…」
「うんっうんっ…!」
「好きな…男の人にっ…添い遂げっ…たかったのに…!」
「…Aさん…」
子どもみたいに泣きじゃくる私。
そんな私の途切れ途切れの言葉を、善逸さんは理解してくれた。
最後の最後、私たちは、
「さようなら」
それだけ言った。善逸さんは、パタリと遊郭に来なくなった。
善逸さんが去って、心をかき乱されることは無くなったけど。
ぽっかり空いた心の穴は、きっと一生消えないよ。
ねぇ、善逸さん、
__________
なんかおかしい…あんまり悲しくないし切なくないかも…
私の力不足です。本当に申し訳ございません。
ご不満な点がございましたら、コメント欄にお願いいたします…
おもちさん、リクエストありがとうございました!
69人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち(プロフ) - 他の人には自分から手を繋がないなど、他の人との違いを書いて頂けたら嬉しいです、 (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 元花魁で善逸に身請けされた女の子をお願いします!男=金と思い、小悪魔な女の子で他の男と平気で出かけたり、善逸を私の財布呼ばわりするけど、本当に好きなのは善逸!みたいなお話が見たいですー! (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - おもちさん» おもちさん!大丈夫ですよ!リクエストお待ちしてますね! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - すみません、リクエストお願いしても大丈夫でしょうか? (2020年3月17日 23時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - 凪さん» 大丈夫ですよ!レス遅れて申し訳ありません。リクエストお待ちしております! (2020年3月16日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆずみかん。 | 作成日時:2020年3月4日 16時