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続き ページ5

「禰豆子は確かにいい妹だが、妹は妹だ。好きな人だってちゃんと居るし」



つい口を滑らせてしまった。Aにはなんとなく、好きな人がいるとバレたくなかった。



「え、炭治郎好きな人いるんだ…誰?」



なんだかさっきより、もっと元気が無くなったA。


もっとうるさいくらい食いついてくると思ったが、意外とそうでもないみたいだ。



「…優しくって、元気で、面倒見がよくて、人気者だ。もう、雲の上の存在。」



正直に言った。が、Aは蹲り、顔を膝に押し付けている。



「そっか、私とは真逆だ。」


「そんなことない!俺が好きなのはAなんだか…ら…」



後の祭りとはまさにこのこと。



やらかした…やってしまった…この言葉が頭の中を支配した。


恥ずかしい…消えて無くなりたい…



「わ、わわ忘れてくれ!俺ちょっと頭おかしいみたいだ!先に帰って…」


「私も!!!!!」


赤い顔を隠し、鞄を持ってドアを開けようとした所を、Aの大声によって遮られる。


バッとAの方を振り向くと、Aがいつの間にか立って顔を真っ赤にしていた。



いつのまにか出ていた夕日が映え、髪はキラキラと反射していた。綺麗という言葉が最も似合う。



「私も…炭治郎が……」



思わず唾を飲む。



「す、好きです!!!!!」




彼女らしい告白の仕方に、俺は堪えきれず吹き出してしまった。



一世一代の告白まで大声でAらしい。



吹き出した途端、Aは赤い顔のまま不貞腐れているようだった。



その姿があまりにも愛おしくて、ゆっくりとAの方に向かい、優しく抱きしめる。



最初は驚いていたAも、抱きしめ返してくれた。




悲願かなってのお付き合いの始まりを、俺はこれからも忘れないだろう。

しつこい男を嫌えない。 我妻 善逸 おもち様リクエスト→←悲願叶って 竈門 炭治郎



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おもち(プロフ) - 他の人には自分から手を繋がないなど、他の人との違いを書いて頂けたら嬉しいです、 (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 元花魁で善逸に身請けされた女の子をお願いします!男=金と思い、小悪魔な女の子で他の男と平気で出かけたり、善逸を私の財布呼ばわりするけど、本当に好きなのは善逸!みたいなお話が見たいですー! (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - おもちさん» おもちさん!大丈夫ですよ!リクエストお待ちしてますね! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - すみません、リクエストお願いしても大丈夫でしょうか? (2020年3月17日 23時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - 凪さん» 大丈夫ですよ!レス遅れて申し訳ありません。リクエストお待ちしております! (2020年3月16日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずみかん。 | 作成日時:2020年3月4日 16時

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