君への恋の贈り物。【短編集】【鬼滅の刃】

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そして、やっとの思いで着いた家はまた騒がしかった。



「どういうことだA……！！！」


すごい剣幕で怒り狂ってる小芭内。


「え、A！？なんでここに！？」



と、私の登場に戸惑っている錆兎と真菰。



なにがどうしてこうなってるの？



「ちょちょちょ待って。なんで？てかまずなんで小芭内は怒ってるの？」


「なんでも何もないだろう！お前！お前冨岡と何が…」



一旦落ち着こうとの真菰の提案のおかげで、いくらか落ち着いた。


改めて怒っている事情を聞きだし、話をまとめるとこんな感じだ。



冨岡さんとのおそろいの指輪をつけていた私を見た錆兎と真菰。


小芭内と付き合ってなかったか疑問に思った二人は伊黒邸を訪ねる。


冨岡さんなどの話を何も知らない小芭内困惑。そして激怒。


普通に小芭内の家に帰ってきた私を見て、え、なんで伊黒邸に！？となる二人。



うーん上手いことごっちゃになってるなぁ…

「い、いや違う！綺麗に誤解してる！」


「俺の気が済まん！冨岡に問いただしてくる！」


と、私の言い分も聞かず屋敷を飛び出ていった小芭内。



もう追いかける気力もなく、床にへたりこむ。



「…何があったのか、順を追って説明してくれる？」



真菰が私の頭をなでながら微笑みかけてくれた。


「ま、真菰ぉ…」


「情けない声を出すな。ちゃんと座れ」


錆兎も私の体を起こしてくれた。


「…実はさ。私がしのぶちゃんの指輪をはめちゃって…」



と丁寧に説明し始めた。

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