君への恋の贈り物。【短編集】【鬼滅の刃】

勘違い　伊黒　小芭内　美桜様リクエスト ページ13

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リクエストありがとうございます！錆兎と真菰生存ルートでございます。
【重要】ぎゆしの、NLが苦手な方は閲覧をお控えください！
以上のことが大丈夫な方は、どうぞ…


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「おめでとう！」



しのぶちゃんと冨岡さん、悲願叶っての婚約！



柱の皆さんや蝶屋敷のみんなもそろってのお祝い。


なにかとじれったくて、親目線で二人を見守ってきた私からしたら、この上なく喜ばしい出来事なのだ。



「しのぶちゃん、冨岡さん、おめでとぉぉぉ……！ぐずっ…ふぅ…」



「なんでAさんが泣いてるんですか…私も冨岡さんも泣いてないのに…」



ぐずぐずと鼻をすすり、この場の誰よりも号泣している私。



いや別に冨岡さんが好きだったとかそういう事じゃないです。単純に嬉しくて。



「冨岡もなかなか遅かったな。男ならさっさと行動に移したらどうだ。これだから…」



「小芭内うるさい。おめでたいんだし。あんたこそ早く行動に移しなさい」



まったくおめでたい日までネチネチ言うなんて、めんどくさいやつだな。



私たちだってまだ手すら繋げてないじゃん。



「伊黒…」


冨岡さんはムフフと勝ち誇ったような笑みを浮かべている。



小芭内はまた「あ゛？」とドスの利いた声で冨岡さんを睨んだが、大惨事になる前に両者の恋人が止めに入った。


最後まで騒がしいお祝い会になったが、楽しいお祝い会も、日が沈むころにはお開きだ。



私と小芭内も屋敷に帰ろうとしたが、しのぶちゃんに少し用があると蝶屋敷に呼び出されたため、小芭内に先に帰ってもらった。



「で、用ってなんですか、しのぶちゃん」


そんなこんなで今、冨岡さんとしのぶちゃんが並び、それと向かい合う形で私が座っているのだが。



な、なにかお説教だろうか。それならもう小芭内のお説教だけでお腹いっぱい…



「そんなに堅苦しそうにしないでください。取って食おうって訳じゃないですよ。」


笑顔でしのぶちゃんは言い、冨岡さんからは肩の力を抜くように促された。



「私、お礼が言いたくて呼び出したんです。私たちの恋に貢献してくれて、本当にありがとうございます。」



とびきりの笑顔で言った後、頭を下げた冨岡さんとしのぶちゃん。



そんなことをされたら、また目頭が熱くなってきてしまう。

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