続き ページ12
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「おいィ…冨岡テメェ…早急に離れろォ…」
「不死川の言うとりだぞ、冨岡。」
風柱、不死川実弥さん。蛇柱、伊黒小芭内さん。
見た目だけだと威圧感が半端ない二人が、私の背に軽く石を投げたのだ。
不死川さんは額に青筋が浮かんでいる。伊黒さんは塵を見るかのような目で冨岡さんを見つめている。
「…邪魔」
冨岡さんが言葉足らずなうえ無愛想だとは知っていたが、まさかここまでとは…
なにが言いたいのか、なんとなく理解はできている。
きっと「久しぶりに甘えることが出来ている。邪魔しないでくれ。」ということだと思う。
そんなことをこの二人が理解してくれる訳もなく、低い声を出して怒りを全開にした。
「なにがだ冨岡ァ…誰に向かって口聞いてんだァ!?ア゛ァ゛!?」
そう言いながら不死川さんはじりじりと近寄ってきて、冨岡さんと私を引きはがす。
名残惜し気に私から離れ、大人しく不死川さんに胸倉を掴まれる冨岡さん。
不死川さんにブチギレられているにもかかわらず、不死川さんの奥の景色を眺めている。
「邪魔とはなんだ冨岡…気安くAに近づいた上に俺らを邪魔もの扱いか?なんの権限でAに抱き着いているんだ?」
その景色を遮り、目力だけで人を殺さんばかりに冨岡さんを睨んでいる。
ネチネチと小言を言う伊黒さんはまさに蛇のよう。
さりげなく伊黒さんの手は私の肩に添えられていた。
「なんだなんだぁ?ド派手に喧嘩かぁ?」
と、ここで再び宇髄さんと時透くんが登場。
「冨岡の野郎がなァ、Aに抱き着いてやがってなァ…」
不死川さんがそう言うと同時に冨岡さんはみんなから一気にお説教をくらった。
みんながギャアギャアと騒いでいる姿に、失礼ながら引いてしまってたじろいでいると、
「あらあら冨岡さん、今日も今日とてみんなに嫌われてるんですね。」
可憐な微笑みとともに現れた、蟲柱、胡蝶しのぶさん。
「さ、こんな人たちほっといて、私と甘味処に行きましょう?」
女神のようなしのぶさん。華奢で優しくて綺麗な、私の憧れだ。
「はい!しのぶさん好きです!」
「ふふ、私も好きです。男の人なんて危ないですよ。これからも私がついててあげますね。」
私としのぶさんが甘味処に行った後も、争いはやまなかったとか。
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マロ様リクありがとうございました!
何かありましたら、コメ欄にお願いします。
勘違い 伊黒 小芭内 美桜様リクエスト→←取りアイ 伊黒 冨岡 胡蝶 時透 宇髄 不死川 マロ様リクエスト
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おもち(プロフ) - 他の人には自分から手を繋がないなど、他の人との違いを書いて頂けたら嬉しいです、 (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 元花魁で善逸に身請けされた女の子をお願いします!男=金と思い、小悪魔な女の子で他の男と平気で出かけたり、善逸を私の財布呼ばわりするけど、本当に好きなのは善逸!みたいなお話が見たいですー! (2020年3月19日 9時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - おもちさん» おもちさん!大丈夫ですよ!リクエストお待ちしてますね! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - すみません、リクエストお願いしても大丈夫でしょうか? (2020年3月17日 23時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん。(プロフ) - 凪さん» 大丈夫ですよ!レス遅れて申し訳ありません。リクエストお待ちしております! (2020年3月16日 11時) (レス) id: 4573ada217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずみかん。 | 作成日時:2020年3月4日 16時