雪に願いを (ページ6)

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望「...おい。そこ俺の特等席なんやけど、」

『...ｸﾞｽｯ...ほかにもｯ、ブランコ、あんじゃんｯ』

望「お前泣いてんの？」

『...ほっといてよ！...ｸﾞｽｯ』

望「あー！もう！」

名前も知らない子に頭をグシャグシャにされた。

望「しっかりつまっとけや！」

いきなり押されたブランコ。

『うわっ！下ろしてよ！』

望「嫌や！お前が泣き止むまで下ろさん！」

『泣き止んだ！泣き止んだから！』

望「ほんま？」

『うん、ほんと』

望「...お前なんで泣いてたん？」

『...言いたくない』

望「ふーん、まぁええわ。ここ、俺の場所。」

『別にあんたの場所じゃな...』

望「お前名前は？」

『無視しないでよっ、A』

望「A。お前にだけ貸したる。」

『え？いいの？』

望「おん！あ、他のやつはダメやからな？」

『ふふっ！分かった！』

望「やっと笑いよったw」

『え？』

望「笑っとけや、その...お前は笑った方が気持ち悪ぅないと思うぞ？｣

『なっ！？なにそれ！ひどーい！』

望「あー、もう！うるっさいねん！」

『ふふっ！あははっ！』

望「なんやいきなり、きしょくわるいわw」

『へ？今まで友達いなかったから、友達ってこんな感じなのかな？って』

望「お前、友達おらんの？」

『うん』

望「.....ﾀﾞ...ﾃ.....ｴｴｹﾄﾞ」

『へ？なに？聞こえない？』

望「だーかーらー！友達になってやる言うてんねん！」

『へｯ...いいの？』

望「おん、かまへんよ？」

『やったぁ！ありがと！望！』

望「お、おん/////」

これが、望との出会い。