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弐話 ページ3

「君の名は、なんというのか!!」




後ろから大きい声でそう言われた




振り返ると、勇ましいという言葉が似合いそうな男の人がたっていた




「私ですか?」




彼は




「うむ」




と、うなずく




「私の名前は、鳴神Aです。」





ぶあっと風が吹きモミジを散らす





「美しい名だ。それより、Aは、なぜここに?」





唐突な質問だった





私は、全部答えることにした






「もう死んでしまおうと思って。行く場所もないし。帰る場所もないから」






彼は、一瞬驚き。顔を赤らめて






「なら、俺の屋敷に来ないか?」






その言葉を聞いたとき素直にうれしかった。






だって、私を拾ってくれる人なんていないと思ったから




彼は、私の手を握って歩き出す








ふと、空を見ると綺麗な夕焼けが鴉を照らしていた。

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作者名:恋し隊 | 作成日時:2019年11月26日 22時

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