trouble.42 推理と名探偵。 ページ44
太宰サンと鏡花の前職。
実は前から自分は二人には共通点があると思っていた。
時々見せる、眼の中に潜む暗い影。光を呑み込む程深い闇。其れはいつでも�爛檗璽肇泪侫�ア�瓩髪召γ姥譴�出てきた時だった。あと太宰サンは僕サンと知り合い…ではなく上司と部下のような関係にあの巻き込まれた事件の時に見えた。
鏡花は未だ証拠が不十分かも知れないが、太宰サンが鏡花と一纏めにして云うという事は、若しかしたら前職は同じだったのかも知れない。…と云うかそうであると確信している。
悶々と仮説を立て続けていると、太宰サンが続きは探偵社に戻ってからにしようか、と云った。
…あぁ、やっぱり。太宰サンと鏡花は元ポートマフィアの人間なのだろう。
＊
「…あ、乱歩サン」
「れーん！おっ帰りー！」
「乱歩サンもお帰りです、今日も美味しそうな菓子食べてますね」
「まーね！蓮も食べてみなよ」
武装探偵社に足を踏み入れると、眼に入ったのは机の上で脚を組み、ボリボリとスナック菓子を摘みつつ新聞を読ぶ乱歩サン。
自分達が昼食を取って来る、と云っていた間、唯一仕事に出ていた人だ。
乱歩サンは自分をとても気に入ってくれたみたいだ。他の人には滅多に菓子をあげないらしいから。
「…じゃあ、さっきの話の続きをしようか」
何の話？と小さな声で乱歩サンが耳打ちして来るのに対し、太宰サンと鏡花の前職当て遊戯をしてるんですよ、と返す。
乱歩サンはあまり興味が無いらしい。ふーん、と云った後自分の口にポテトチップスを結構な量突っ込んで何処かへ行ってしまった。あの足取りは恐らく社長室か。
「…しょうでしゅね…、大体検討は付いているんでしゅが」
「食べて仕舞ってからで良いんだよ蓮君」
手でポテトチップスが出そうになるのを抑え、必死に噛んで喉に押し込む。
「…太宰サンと鏡花の前職ッて、ポートマフィアですよね」
trouble.43 偽りの無い言葉。→←trouble.41 遊戯。
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます！！これからも面白くしていけるよう精進して参ります！ (2019年7月21日 17時) (
レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！ (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 x他1人 | 作成日時：2019年1月21日 0時
