trouble.16 最悪の状況。 ページ18
男が店内で自分を人質に取り調子に乗る。
そして其れを見て居る傍観者達は各自其々の反応をしながら怯えて動けずに居る。
云わばーーー最悪の状況。
「…あの、」
「何だ」
「…何故自分を人質に取った」
純粋に思った事を投げかけると、男は目をギラつかせて此方を向く。
…目がいってンぞ。
「手前だから取ったんじゃねェよ。
別に誰でも良いんだ、一人ぐらい死んでも」
刹那、笹森の言葉を思い出した。
ーーーー人間の価値なんて、お前が決めて良いモンじゃない
…今、理解出来た気がする。
目立つのは嫌だが、此ればかりはどうしようもない。
「……お前なんかが…手前ェ如きが…!
……人の価値なんて、お前が決めて良いモンじゃない!!」
「ーーーー!?!?」
自分は男に鳩尾に強烈な肘打ちをお見舞いし、
自分を離しフラついた時を見計らって顎につい数十メートルは吹っ飛ぶ程度の蹴りを食らわした。
「……やっべ、」
ガッシャァァン!!
見事に飛んだ男は、運良く(?)空いて居るテーブル席に着地した。
圧倒的有利だと思ったが形成逆転され人質に殺されそうになった男が此の店内の有り様と同様にに可哀想に見えて来るだろう…傍観者ならば。
だが自分はそんな所じゃない。
此れは如何見ても…やり過ぎだろう。
「…マ、…マスター、やってしまいました」
…自分はただただ謝ることしか出来なかった。
trouble.17 感謝の意。→←trouble.15 幸福な時間なんて。
74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【文豪ストレイドッグス】フョードル・ドストエフスキーの憂鬱
社畜の俺が太宰さんに成り代わったら大変なことになった件について、続【文スト】
もっと見る
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます!!これからも面白くしていけるよう精進して参ります! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです!応援してます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梓 x他1人 | 作成日時:2019年1月21日 0時