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店の近くに行くと、中原さんが居た。


『中原さん、』



中原「お、華瀬。服買えたか?」



『はい、…お釣りです。』



私は手を差し出した。



中原「いや、良い。持っておけ。」




…優しいな、中原さん…。



モテるんだろうな。





中原「……華瀬、一寸目ェ瞑れ。」



私は目を瞑った。


…刹那、首に冷たい感触。



『ーーーーーーッ⁈』




中原「開けて良いぜ。」




首元を見るとーーーー





ーーーー美しい蒼色の宝石が入った、

小さな花のネックレス。



『えっ、』




中原「…其れ、やる。



…………入社祝いだ。」




中原さんは顔を赤くしながら言った。



私はネックレスをまじまじと見つめた。


…⁈…此の宝石、サファイア⁈


絶対高い……。




中原「…俺が好きであげたンだから、値段とかは気にすんなよ?」






…中原さん、心の中の気持ち…読めるのかな。




…有り難く、貰っておこう…。





『有難う御座います、一生大切にします!』



私は笑顔で言った。



…又、中原さんの顔が赤くなった。






中原「…笑顔禁止。








………可愛い過ぎる。」





『…?何か言いましたか?



……あッ!もう9時!

中原さん、帰りましょう‼』








中原「…お、おう。」

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織田作之助


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作者名: | 作成日時:2018年10月14日 20時

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