帰る場所【降谷零】

既に分かっている ページ31

ー既に分かっているー









「情報が少なすぎるわ、」


女性刑事が声を漏らした。








「それに、安室さんどうして急に電話を替わったんですか？」


彼女に危険が及ぶ可能性だってあったのにと、
納得いかないという顔で女性刑事が続けた








「それは大丈夫だと思うよ、」

今まで黙っていた少年がそう言った




2人の刑事はなんでかどうしてかと
少年を問いただした。





「だって、犯人は僕たちの事見張ってなんかいないもん。

普通見張っていたらあなた達刑事何て言わないでしょ？

ここは喫茶店だし、喫茶店の店員と小学生が居る事に犯人は何も触れなかったんだ。

犯人はきっと佐藤刑事が警視庁にでもいると思って電話をしていたんだよ。だったら安室さんの声もきっと一緒に電話を聞いていた刑事さんだと思ったんじゃないかな？

他の人に聞かせるなとは言っていなかったし、他の刑事さんが聞いていることも予測済みだったんだと思うよ。」






だからここが喫茶店だってばれないように
僕は黙っていたんだけどねと少年は
彼の起こした行動を肯定してみせた。





「さすがコナン君」

彼は大人顔負けの推理を披露したに向かって
歓声を上げた


　



「それにしても困りましたね、1時間のうちに彼女の場所を特定して助け出さないと」

男性刑事が困り果てた顔でそう言った








「とにかく、目暮警部に連絡して公安の人にも手伝ってもらいましょう。」

女性刑事がそういうと






「それは、やめておいた方がいいかもしれません。

下手に人員を増やし犯人を刺激してしまっては、それこそ彼女の身に危険が及んでしまう可能性があります。

あくまでも電話に出た僕たちだけで彼女を見つけ出し救出するほうが安全ではないでしょうか。」



彼は4人で彼女の救出を行おうと提案をした



　

「でも、場所も分かっていないんですよ？どうしろって言うんですか。」


男性刑事は焦ったように言った







「いえ、場所はもう既にわかっています。」








彼がそう答えると2人の刑事は驚いた表情をし


少年はやっぱりと納得した表情を見せた。

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