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「お、早いな。おはよう。」
そう言ってキッチンへ現れたのはオカン…もとい伏見臣である。
臣「朝飯用意してくれたんだな、ありがとう。」
小さな少女の頭にぽんと手を置き言う。
『ん、おみ…おはよ。』
こくりこくりと船を漕ぐ頭を何とか支えながら答えると後は頼んだと背中で語りリビングのソファへ向かう。
ぽふっと音を立ててソファへ埋もれると数秒して聞こえる寝息。少女は御影密の妹である。血は争えない。
臣「ははっ。兄弟でほんと似てるよな。」
微笑ましくその姿を見守るとリビングに常備してあるブランケットをAへふわりかけてやる。
少女の頭を一撫ですれば彼は朝の支度へと行動を移すのであった。
▽______
「おはよう。……なんだAはまたこんな所で寝ているのか。全く仕方ないやつだ。」
挨拶を手短に小言を言い現れたのはオトン……もとい古市左京である。
臣「まぁでも、朝食はいつも通り作ってくれてますしいいじゃないですか。」
この会話は毎朝恒例のようで臣もにこやかである。
左京は郵便ポストから取ってきた新聞を広げ端から端まで目を通す。
そこに臣がコーヒーを入れAが作った朝食と共に左京の前へと運ぶ。これも毎朝恒例である。
左「悪いな。……頂く。」
臣「どうぞ。」
そうして、ゆっくりとした日曜日の朝は始まる。
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作者名:千依 | 作成日時:2021年2月18日 1時