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コンコンとノックをすると、どうぞと言いながらドアを開けてくれたウジさん。
「来てくれてありがとう。」
「いいえ。」
1日に1回、こうやってウジさんに呼ばれて楽曲制作部屋に来るようになった。
始まりはわたしがウジさんにコーヒーを持って来て、そのままなんとなく曲を聴かせてもらっていただけ。
それがいつしかウジさんに呼ばれて部屋でのんびりするようになった。わたしは何もしてないし、なんでいるのかは分からないけど。ウジさんは「いてくれるだけでいい」って言ってくれるから本当にただいるだけ。
「コーヒー持ってきましたよ。」
「ん、」
さすがに手ぶらで来るのもな、と思っていつも通りコーヒーを手渡した。
「順調ですか？」
「まぁまぁかな。」
ウジさんがこうやって言う時は調子が良い時だって分かってるから、そうですかってちょっとニヤつきながら返す。
「タイトル曲聞きました。」
「…どうだった？」
「すごくすごくよかったです！！」
「どこが？」
じっとわたしの目を見るウジさん。
あれ、珍しい。こんな風に追求して来るなんて。いつもだったら、当たり前だとでも言うように、うんうんとうなづくのに。
「…曲調がポップな感じで、でもなんていうか…歌詞はちょっと奥手なのかな…うーん、そんな感じがして…そのギャップがすごく魅力的でした。可愛くて、もどかしくて、でも相手へのまっすぐな気持ちが伝わってきて…とにかくすごくよかったんです！」
「そっか」
さっきとは違って微笑んで細められた目。
俯いてるけど、少し嬉しそう…？
わたしは落ち込んだ時ひたすら褒められたいタイプではないけど、もしかしたらウジさんはそうなのかも。
午前中ウジさん、偉い人(たぶん)に呼ばれてたし…なにかあったのかな
コップの取っ手をいじってるウジさんの肩にそっと両手を置いた。
「わたしウジさんの音楽大好きです。ウジさんも自分の音楽もっと信じてください！なんならわたし、ウジさんの曲の良いところずっと語りますから！」
驚いたようにこっちを見るウジさん。
言い過ぎた…？素人に言われたくないよな…
何も言わないウジさんに怖くなって急いで頭を下げる。
「すいま「じゃあさ、
…語ってよ、これからは。」
「え？」
いきなり顔を上げたウジさんに戸惑う。
「自分が言ったんじゃん、いくらでも語れるって。」
「あ、はいそうですけど…」
「じゃあ決まりね」
薄暗い部屋でウジさんの赤い耳がぼんやりと見えた。
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おかぴー(プロフ) - マシュさん» コメントありがとうございます！最近更新できてなくて申し訳ないです。頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o) (2017年9月18日 7時) (
レス) id: 18035f4753 (このIDを非表示/違反報告)
マシュ - 更新頑張ってください！ (2017年9月17日 9時) (レス) id: 4dd55e2597 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴー(プロフ) - へさおちゃんさん» コメントありがとうございます(o^^o)今は可愛いホシくんですが、これからもっとかっこいいホシくんも出していけたらと思っているので楽しみにしていてくださいね〜！！ (2017年8月26日 0時) (レス) id: 18035f4753 (このIDを非表示/違反報告)
へさおちゃん(プロフ) - ホシくん可愛い〜！！！どう仲良くなっていくかすごく楽しみです！ (2017年8月25日 2時) (レス) id: 97cbb36833 (このIDを非表示/違反報告)
おかぴー(プロフ) - 妖精さん» そんなお言葉を頂けて本当に嬉しいです！ありがとうございます(>_<)！では心地よい睡眠を取れるよう毎日頑張りますね！笑 (2017年8月13日 17時) (レス) id: 18035f4753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかぴー | 作成日時：2017年8月8日 11時
