ホシという男、それは

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マンセのステージも無事に終えインタビューなどスケジュールを一通りこなした。

今日は比較的早めに終わったこともあって、テレビ局から事務所に直行する。





嬉しいことに早くも1stアルバムの発売が決まった。
本格的なアルバムとなると曲数も多く、やる事は山積みだ。

だからこうやって、仕事の合間を塗って次の準備をする。



マネヒョンは、急がなくていいと言うけれど
ペンのみなさんが俺たちに会いたいのと同じように俺たちも早くみんなの喜ぶ顔が見たいから。どうしても急いでしまうのは仕方ない。









今日は、事務所に帰ると練習室でひたすら踊るナナホシさんの姿が見えた。



思わず目が釘付けになってドアの前で立ちすくんでいると、こっちに気づいたナナホシさんが音楽を止めた。



「おかえりなさい。」



そう言って優しく微笑む彼女。








おかえりなさい、なんて言われたのいつぶりだろう。



作詞、作曲、ダンスの練習、ステージ、

ぐるぐると目が回るような生活で、どこに帰っているのか、それすらも分からなくなるぐらい余裕がなかったのかもしれない。








「…ただいま」



きちんと声に出して言うと
ナナホシさんは、お疲れ様です、ウジさん！と明るく言って自分の額の汗を拭った。



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