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「1人じゃ退屈でしょ?」
「うん、すっごく。個室しか空いてないんだって。だから、ぶるーくが来てくれて嬉しいよ。」


総合病院のとある病棟の一室。

僕はAから場所を教えてもらって、ナースステーションの看護師さんにも聞いてここまでやってきた。


ベッドごと体を起こして本を読んでいたAは、心なしか前より細くなった気がするし顔色も良くなかった。


「授業、けっこう遅れちゃったんじゃない?」
「そうだねぇ、テストの時期に休んじゃったからなぁ。」
「クラスは違うけどさ、先生同じやつのノートなら貸すよ。」
「えっ、でもそれだと、ぶるーくが困らない?」
「んー、それもそうかぁ。」
「私、ここで勉強していい?教えて、ぶるーく先生。」
「んふふ、先生かぁ。僕、A専属の先生になっちゃおっかな。」
「名案だ。是非お願いします。」


それから、病室でAと一緒に勉強をした。

個室だから、そんなに周りを気にせず話すことができる。


ある意味、ここしか空いていなくて良かった。



夏休みは、1週間に2回か3回くらいは病院に通った。


一緒に勉強したり、お話ししたり、Aと一緒に売店まで買い物に行ったり。


学校にいる時よりもたくさん話して、笑った。

僕はAを少しでも元気付けたくて、友達の面白い話とか、病室でもできるようなゲームをたくさんした。


Aといるのは前から楽しかったんだけど、なんだか、さらに楽しかった。


改めて、好きだなぁと思った。


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岡崎にちか(プロフ) - まどかさん» ありがとうございますー!今作も楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2022年3月8日 16時) (レス) id: d9673fffe2 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 短編集きちゃ〜!!めっちゃ更新楽しみにしてます、これからも頑張ってください!!! (2022年3月7日 18時) (レス) id: 068cc2a151 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎にちか(プロフ) - Bearlさん» ありがとうございます!!頑張ります! (2022年3月6日 16時) (レス) id: d9673fffe2 (このIDを非表示/違反報告)
Bearl - めっちゃ好きです…!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2022年3月6日 10時) (レス) @page2 id: cd9603c5df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:岡崎にちか | 作成日時:2022年3月5日 23時

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