【WT】色恋模様。

◇また来世 / kr ページ36

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学校の教師と生徒が恋愛をするのは御法度。


そんなことは誰もがわかりきっている。





じゃあ、塾講師は？






中学3年の春。

俺は、友人であるぶるーくにしつこく付き纏われていた。


「ねぇ〜〜だから一回で良いから体験来てよぉ〜〜！」
「だから、行かないって言ってるだろ？塾なんか行かなくても今の成績で十分だし。」
「もー！高校行ったら着いていけなくなっちゃうかもよ？！」
「それは高校行ってからの話じゃん。今行ったって高校入試対策ばっかりでしょ。」


内容は、ぶるーくが通っている塾に俺も入らないかというもの。

一学年120人くらいの中で、俺はテストではいつも10位から20位くらいまでの間を彷徨っている。

正直、十分すぎると思う。

俺が行きたい高校はぶるーくと同じで、今の俺の成績なら余裕で入学できるだろうと教師からは言われていた。


「にしても、なんでそんなに俺のこと誘うんだよ。」
「そんなの塾に友達いないからに決まってるじゃん！」
「草。」
「けっこう辛いんだよ？！きりやんがいてくれたら楽しいなぁ〜。」
「んー。」
「それにさ、きりやんは頭良いんだし、せっかくなら1位目指してみたくない？！」
「ん〜〜。」
「ゲーム用のパソコン欲しいって言ってたじゃん！高校でバイトしてからじゃなくても、1位とったら買ってって親に頼んでみるのは？」


でも中学生というのは、あまりにも単純だ。


「それ、ありだなぁ。」
「やったぁ！！」

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