第８話：幕上げ ページ35
次の日、1日休んだおかげで体がだいぶ楽になった。
結局あの時誰が部屋に入ってきたのかは分からないままだったが…きっと夢でも見ていたのだろう、と思うことにした。
それから真澄くんやいづみさんはもちろん、稽古に混ぜてもらっている春組の皆さんにも迷惑をかけてしまったので、謝罪とお礼を伝える。
今日からまた、練習再開だ。
この前までの焦りの気持ちは無くなっていて、今は自然と芝居をすることが楽しく感じていた。
その後、学校での最後のリハーサルも無事に終え…文化祭当日、ついにこの日がやってきた―――。
体育館で自分たちの順番まで待っていると、突然黄色い声がそこらじゅうから聞こえてきた。
『うわあ…。』
「あ、監督…♪｣
たくさんの女子生徒が見つめる先には、王子様スマイルの至さんとその隣で居心地の悪そうな顔をしているいづみさんがいた。
真澄くんと一緒に2人の元へ駆け寄る。
「もう…至さんの隣歩くのは懲り懲りです。」
「はは。前に真澄の兄ですって名乗ったの忘れてたわ、ワロ。」
『何してるんですか…。』
「困ってる監督も、可愛い…」
そんなこんなで4人で話していると、同じクラスの子から声をかけられた。
「A、真澄くん！そろそろ準備して！」
『はーい！』
「…俺、監督と一緒に劇見る…。」
「何言ってるの、真澄くん王子役でしょ。ほら行っておいで！」
行きたくないと駄々をこねる真澄くんの背中をいづみさんがグイグイと押し、体育館ステージ裏の扉の前まで行く。
『それじゃあ、行ってきます。』
「監督、ちゃんと見てて…。」
「はいはい、しっかり見るから！」
2人と別れ、ステージ裏で衣装に着替える。
幕の隙間から少し顔を出して客席の様子を伺うと、たくさんの人がいる中、最前列でいづみさんの隣に腰掛けている至さんと目があった。
「がんばれよ」と口パクで言い、優しく微笑んでくれた。
私は大きく頷き、ステージ上へ向かう。至さんのおかげで少し緊張がほぐれた気がする。
��...どうぞ最後まで、お楽しみください��
アナウンスが終わり、徐々に幕が上がった―――。
to be continued...
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ささき - とっても良かったです！！！！ (2019年2月23日 4時) (
レス) id: 1e1a117a8f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧ゆら(プロフ) - cocoさん» 全然大丈夫ですよ！！更新ふぁいとです(*^^*) (2017年9月6日 16時) (レス) id: f272f35116 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - 朝霧ゆらさん» すいません！まだ返信の仕方がよく分かっていなくて、ちゃんと返せていませんでした(TT)前のコメントにも載せましたが、コメントと同時に温かいお言葉本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - ホイップなクリームさん» わあああとても嬉しいです(TT)真澄くん、至さん推しなので今回2人の話を作ってみました！更新遅くなるかもですが頑張ります！これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
ホイップなクリーム - 真澄君推しの私には…ホント俺得です///至さんも好きなので最っ高です！！これからも更新頑張ってくださいヽ(*´∀｀)ノ応援してます(｀・ω・´) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：coco | 作成日時：2017年7月20日 23時
