第１７話：お帰りなさい ページ27
スーツ姿のところを見ると、私が寝ている間に帰ってきたのだろう。
「……ひめ、たん…。なにこれ、夢…？」
至さんは寝ぼけているようだったので、私は肩を叩き起こすことにした。
『至さん、私はAですよ。起きてください。』
「…ああ、Aか。無理疲れた。」
至さんはそう言うと、そのまま倒れこみ私が膝枕をする形になってしまった。
『ちょ、至さん…!?』
「んー…。」
相当疲れているんだろうな…。目の下にはうっすらと隈が出来ていた。
それにしても本当に整った顔してるなあ。意外とまつ毛も長い。
なかなか見られない至さんの寝顔だったので、ついまじまじと観察しまった。
「ちょっとA、寝込み襲ったりしないでね？」
突然至さんの瞼が開き、バッチリと目が合ってしまった。
『な、なに言ってるんですか!そんなことしないですよ。…だったら起きてください。』
「それは無理。」
…というか、私は膝枕をするために帰りを待っていたわけじゃない。危うく目的を忘れるところだった。
未だ起き上がろうとしない至さんを見下ろし、まっすぐと見つめる。
『至さん、この間はすいませんでした…。』
すると、少し驚いた表情になった。
「もしかして、そのこと謝るために待ってたの…？」
『はい…。』
「はは、気にしなくてよかったのに。むしろ俺の方こそごめんね、言いすぎた。泣かせるつもりじゃなかったんだけど、つい…」
そう言うと至さんは私の頬に手を添えてきた。
その行動にドキリとする。
『――!い、いいんです、本当のことですから…。』
「A、困ったことがあったらいつでも頼っていいからね。」
そう言って微笑む至さんは本物の王子様のように見えた。
それより、他にも何か大事なことを忘れているような…と考え、すぐに思い出した。
『あ、そういえば至さんに渡したいものがあるんです！…いい加減どいてください。』
「ちょっと、今いい雰囲気だったでしょ。」
ぶつぶつと呟く至さんを無理矢理お越し、万里先輩からもらった�爐△讚瓩鮗�室から持ってきた。
『至さん、お帰りなさい。お仕事お疲れ様でした。』
そう言って腕にぬいぐるみを巻きつける。
「…えっと、これは？」
『万里先輩がとってくれたんです。これを至さんにって。』
「…こんな神イベがあるとは、頑張た甲斐があったな。ありがとう、大事にするね。」
そう言って至さんは優しく微笑んだ。
to be continued...
【第３章*秋】第１話：昔の記憶→←第１６話：2週間ぶりのログイン
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ささき - とっても良かったです！！！！ (2019年2月23日 4時) (
レス) id: 1e1a117a8f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧ゆら(プロフ) - cocoさん» 全然大丈夫ですよ！！更新ふぁいとです(*^^*) (2017年9月6日 16時) (レス) id: f272f35116 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - 朝霧ゆらさん» すいません！まだ返信の仕方がよく分かっていなくて、ちゃんと返せていませんでした(TT)前のコメントにも載せましたが、コメントと同時に温かいお言葉本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - ホイップなクリームさん» わあああとても嬉しいです(TT)真澄くん、至さん推しなので今回2人の話を作ってみました！更新遅くなるかもですが頑張ります！これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
ホイップなクリーム - 真澄君推しの私には…ホント俺得です///至さんも好きなので最っ高です！！これからも更新頑張ってくださいヽ(*´∀｀)ノ応援してます(｀・ω・´) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：coco | 作成日時：2017年7月20日 23時
