第５話：授業開始...? ページ15
...とまあ、そんなことはさて置き。
勉強はしっかり教えてもらわないと、私も困るわけで。
『あの、これ持ってきたんですけど...』
とりあえず、苦手教科である数学と理科を見てもらおうと、今回のテストの問題用紙と答案用紙を渡した。
「うわマジメちゃんかよ。」
と言いつつも、真剣な表情で用紙を見る至さん。
口元に手をあてて紙を眺めているだけなのに、すごく画になるなあ…と見入てしまった。
「...ん、おけ。だいたいわかった。」
数分後。一通り目を通し終わったようで、用紙をテーブルに置く至さん。
ちょいちょい、と手招きされたので私も一緒に用紙を覗き込む。
「まず数学だけど問題の意味を理解してないから、使う公式も間違ってる感じかな。こことか、ここも。あと理科に関しては…」
至さんは間違えたところを中心に、分かりやすく説明してくれた。
私はてっきり「こんな問題も解けないとか、乙ww」と言われるもんだと思い込んでいたので、少し意外だった。
そもそも、最初断りそうな雰囲気だったのに、どうして引き受けてくれたんだろう？
ゲームの方は大丈夫なのかな？とふつふつと疑問が浮かんできた。
「まあザッと感じなんだけど…て、俺の話聞いてた?」
至さんが顔を向けてきたことでハッとする。ヤバイ、最後の方聞いてませんでした...なんて言えない。
「A〜？せっかく至先生が教えてあげてるのに、上の空とは感心しないなあ。左京さんの部屋に連れて行かれたい？」
至さんは眩しいぐらいの笑顔で言ってきたが、目は笑っていなかった。
...こわ。
『すいません...ちょっと考え事を...。』
「へえ〜授業中に先生の話も聞かずに考え事かあ。気になるな〜。ほら先生に言ってごらん？」
至さんは相当ご立腹のようで、黒い笑顔のまま迫ってきた。
これは逆らわない方が良さそうだ、と判断した私は先ほどの疑問をぶつけてみることにした。
『いやあのですね、どうして私の家庭教師を引き受けてくれたのかな〜と思いまして...。ゲームの時間も削られるだろうし、それに...』
「それに？」
『至さん、私のこと苦手に思ってますよね？』
そう、一番に引っかかっていたのはこの事だった。
to be continued...
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ささき - とっても良かったです！！！！ (2019年2月23日 4時) (
レス) id: 1e1a117a8f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧ゆら(プロフ) - cocoさん» 全然大丈夫ですよ！！更新ふぁいとです(*^^*) (2017年9月6日 16時) (レス) id: f272f35116 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - 朝霧ゆらさん» すいません！まだ返信の仕方がよく分かっていなくて、ちゃんと返せていませんでした(TT)前のコメントにも載せましたが、コメントと同時に温かいお言葉本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - ホイップなクリームさん» わあああとても嬉しいです(TT)真澄くん、至さん推しなので今回2人の話を作ってみました！更新遅くなるかもですが頑張ります！これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月6日 8時) (レス) id: 1d170c4237 (このIDを非表示/違反報告)
ホイップなクリーム - 真澄君推しの私には…ホント俺得です///至さんも好きなので最っ高です！！これからも更新頑張ってくださいヽ(*´∀｀)ノ応援してます(｀・ω・´) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：coco | 作成日時：2017年7月20日 23時
