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48- みんなトモダチ編のおまけ ページ10

放課後


「Aチャン、茶店いこ!」

「やだ」

「なんでじゃ!」

歯をむき出して不満を全面にぶちまける彼は周囲の目など気にせずダンダンと地面を踏んで怒った。
その自由さが怖いわ

「弁当忘れたから奢って欲しいだけだろ」

「あれれ?僕の記憶違いかなァー奢ってくれる約束…してたような?」

あれー?と言いながらぐるぐると俺の周りを回る
厄介すぎる男と約束してしまったことを後悔するのは何度目だろうか

…簡単に折れる俺もどうなんだろ

「早くいこーぜ、んで早く食え」

「ハンバーグ…ステーキ!ビフテキー!」

「どんだけ食う気だ!」

喧しく騒いでいると前から物凄くいい笑顔で走ってくるツッパリ
物騒な世の中だ

「三橋さんAさんちっす!」

「なんじゃそのブス、お前の彼女か?」

何さらっとブスって言ってんだコイツ
彼女さん泣いちまったじゃねーかヨ

「実は先月から付き合い始めたんすよ…えへへ」

「へぇ、よろしくね」

笑いかけたら号泣された。
何気に俺ちゃんショックです

「そうだ、今からAの奢りで茶店行くからヨ。お前らも一緒に行こうぜ」

「いや奢るのお前だけだかんな?」

「ケチな男はモテねーべ」

「いいんすか?あざーす!」

「テメーは彼女さんの意見聞けや」

ちょっと凄んだらまた泣かれた、もう嫌だ

「ごめんごめん、君に言ったんじゃないのヨ?気にしないで」

一緒においで、と言えばトト○のメイちゃんの様に泣きながらついてくる。それはもうわんわんと泣きながら


「いっぱい食いぞー!」

「イェーイ!」

彼女さんの隣を歩き慰めながら2人をみる。スキップしながら茶店へ向かう2人は陽気にケラケラと歩いていく。
後で絶対ど突く、そう心に決めて俺は2人を追うのだった

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作成日時:2019年10月4日 23時

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