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「なぁなぁムッツリ〜」
「だから違うっつってんだろーが!」
「そんなに怒ってると老けちゃうよ?」
「…くそ」
ニヤニヤしながら後ろをついて歩いてくる
たまに背中を突いては揶揄ってくるので無視だ無視
人が嫌がってるのを見て笑ってやがる、楽しそうで良いデスネ
「他は?他はどの漫画の女の子好きなの〜?」
「……ラムちゃん」
「やっぱりムッツリじゃーん!えぇ?自分の事を好いているのがわかりながらも?主人公がヒロイン以外に惹かれ?いざという時は助けて良い感じになる?そんな漫画が好きって事だろぉ?」
「お前うっさいな!?」
なんでしつこく後をついてくるんだ…
学校に行きは失せ、もうフケる事を考え始めている頭を振り邪念を払う
転校早々問題起こすのはマズイだろう
「俺はもう学校行くからサボんならついてくんなよ……三橋?」
「……A、結構喧嘩強かったよな?」
「は?今喧嘩関係ねーだろ」
「まぁまぁまぁ…ちょっと面貸してくれ」
「あっ、おい!」
腕を引っ張り路地裏へ連行される
…いや可笑しくはないかい?喧嘩するから路地裏、はまだ分かるけど何故屋根に登るのかね?
「三、橋…手離せ!いてぇから」
「ん、悪りぃ」
「はぁ…急に全力で走んなよ…」
「よし、準備いいな?」
「良いわけねぇだろ、人の話聞けヨ!」
体力ないのね、と言われるがこんなもの体力があっても関係ない。急に走るなってんだよ
呼吸を整えるため大きく深呼吸をする
ふぅ、よし無理だな
「で?何すんだよ」
「あのボコられてんの今井、んであの灰色の奴らは開久。取り敢えず俺飛び降りて彼奴らの相手するから手助け宜しく」
「えっちょ」
まじで飛び降りやがった
この高さをよくビビらずに…下を覗いてみると、まぁ金髪は目立つわけで
綺麗に人の上に着地を決めた三橋は何やら相手に話している。
いや、アレは煽ってんな
三橋が1人を殴ったのを見届け取り敢えず灰色の奴らの背後に飛び降りる
三橋と挟み撃ちの形になるな
「どーも」
「なんだテメェ!!!」
「唯の巻き込まれた一般生徒でーす」
「舐めんなゴラァ!」
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作成日時:2019年9月7日 1時