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この時の俺は落ち込みが空回って可笑しくなっていたんだろう、普段の俺優しいからね。そうとしか思えないぜ
用もないのに店の中に入り今井くんのデートを邪魔しようとした。が、どうやら先客がいたようだ
「テメェコラ今井く…ん？なんだお前らも居たのかヨ」
「あれ、Aくん面接は？」
「その話はやめようぜ、伊藤チャン」
「落ちたのね…」
その一言で露骨に落ち込んだ俺を赤坂さんがヨシヨシと励ましてくれた。
…いつもならここで絡んでくる三橋が絡んでこない？
突っ立っている金髪を見れば目を見開き動揺しているようだ。視線の先には例の2人
「明美ちゃん…もしかして今井と付き合って？」
明美ちゃんって言うのか…こんなマブイ子が今井くんの彼女…
「野暮な事言うんじゃねぇよ、お前らには関係ないだろ」
ニヤニヤと嬉しそうな今井くんは明美ちゃんの前に立ち自慢げに彼女無しの俺達を見て笑った。
「関係あるよ」
「えっ！？」
真剣な表情で言った伊藤くんの言葉に思わず仰け反る今井の野郎
目が右往左往動いている
「だって俺の彼女」
「なっっ！？」
「の」
「の！？」
「の友達だから」
「っぉぅふぉぉ…ふぅぅぅ」
ニヤッと悪い顔をした伊藤くんは今井くんのリアクションに満足そうだ。
伊藤くん、分かっててそこで区切ったな
胸を押さえながら心臓が止まった、と悪い騒ぐ今井くん。心臓止まったら死んでるよ
「まだ、付き合ってるわけじゃないが…いずれは…」
「い、今井くんに…彼女(候補)だと…」
「なんでAくんもショック受けてるんだ」
「今井ぃ…」
「三ちゃんまで…ほら、2人の邪魔しないの！」
行くよ、と言われ渋々その場を立ち去る
赤坂さんの言う事なら仕方ないよね！
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作成日時：2019年9月7日 1時
