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２７. ページ32
「お、お父さん！」
えぇこの顔のデカイおっさんが三橋のお父さん？
全然似てないな…どっちかというと顔は小さく整っている三橋がこの人から生まれたの？
「金髪、お前にお父さんと言われる筋合いはない」
どうやら違ったようだ。
伊藤くん曰く聖子ちゃん(仮)のお父さんらしい。それでも似てないしどこから誕生したんだ？という疑問は消えなかった。
人類の不思議だ
はっきり言うがこの人は弱かった。
赤坂流道場の道場主らしいが弱かった。
今は片桐のパンチ１つでへばって伊藤くんの膝の上でおねんねしている。
「何で連れてきた…」
「あのね現役離れてるから弱いの、ぶっちゃけ」
「見りゃわかるわ！…本当何で連れてきたんだヨ」
「行くって聞かなくて…」
あるある、親のそう言うところ面倒臭いよな
…こんなに可愛らしい娘が喧嘩を止めに行くって言えばそりゃ心配でついて行きたくなるか
「お父さんの仇ィ！」
ギャグに緩んだ雰囲気をぶち壊すように三橋が片桐に飛びかかり蹴りを食らわせた。
反射的に殴り返した片桐、流石は凶悪灰色集団を束ねている頭なだけはある
三橋が強いことは何となくわかっていたが、あの大ボスゴリラくんと互角に戦っている。
すげーな…
俺なんて集団戦しただけでこんなにボロボロなのに…
自身の不甲斐なさを感じ怪我した箇所を見つめていると激マブ女子と目があった
「あっどうも、Aです」
「こんにちは、赤坂理子です」
「可愛らしい名前ですね」
「えへへ」
んんー！！！可愛い！
三橋の激闘を目の前に俺は彼女の笑顔に悶絶していた
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作成日時：2019年9月7日 1時
