９. ページ12
授業が終わり早く帰って荷解きしようと帰宅準備をしていると5.6人のツッパリに囲まれた
…頭一つくらい俺の方がでかいから、餌をもらいにきた雛鳥みたいに感じる
「屋上来いって言ったよな！？」
「あぁ…忘れてた」
「ほら今すぐ来い！」
面倒くさいが断ったら余計絡まれるんだろうなァ
俺自己紹介で「喧嘩はマジ勘弁してくれ」って言わなかったっけ？言ったよね？
ウダウダ考えているうちに引っ張られながら屋上についてしまった
あの2人まだ居んのかな、助けてくれねぇかな
「三橋さん！今からこの転校生シメるんで見ててください！」
「おー頑張れ〜」
梯子を上った先にあるよくわからない場所からひょっこり顔を出し笑顔で手を振る三橋
伊藤くんは居ないみたいだ、彼なら止めてくれそうだったのに…残念
「止めてくれよ」
「Aクン……頑張れ♡」
腹立つ顔でウィンクを飛ばしてくる
コイツ人を煽る天才だな…と思っていると後ろから拳が飛んでくる
スレスレで躱したけどさ
躱したけどさ？
「後ろからなんて卑怯な真似してんじゃねぇぞ…ゴラァ！」
空を切った拳を掴みそのまま背負い投げを決める。
これが一本背負い投げである。
「…弱」
俺の発言を合図に一斉に飛びかかってくる不良共の攻撃を躱し、良いところに顎があった1人にアッパーを決める。めっちゃ綺麗に飛んでった、笑えるわ
あと3人
1番太ってるやつを大外刈りで倒し顎に一発いれ気絶させる。体重じゃ負けちゃうからね
残り2人、走って向かってきた奴を掴み巴投げ
勢いが良かったためすぐに倒せた
残り1人
既に戦意消失していた彼に向かってとびっきりの笑顔を向けてから優しく寝かせ、戸惑っている間に腕拉ぎ十字固めを決める
「三橋帰るぞ〜うわっ！何事！？」
鞄を二つ持ったツンツン君が入ってきた瞬間ビビってた。俺も複数人に囲まれてビビったよ、お揃いだね
不良君を離し、伊藤君に近づくとなぜか引かれた
「別に誰彼構わず技かけてるわけじゃねぇからな？」
「…あぁ、佐川に絡まれたのか」
「佐川？」
「技決められて今撃沈してるやつ」
コイツ、と指差されたのは最後まで残っていた人
今は伸びちゃってるが…この顔どっかで見たんだよなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年9月7日 1時
