3話 ページ3
貴方サイド
「なら会いに行こう！」
国永はそう言う。
絶対言うと思った。
国永は驚きを追求する性格だから、今の現状は彼にとって驚きを求められる瞬間なんだろう。
でも、僕はあんまり会いたくないな。
自分自身の筈なのに、そう思ってしまう。
やっぱり三日月が関わってるからだろうか。
心の底から嬉しそうに笑う彼の笑顔が灼きついて離れない。
「国永、僕は……」
行かないと言いかけた途端、国永が僕の腕を引っ張って走り出した。
「ちょ、国永！」
咎める言い方をしても、国永は止まらず大広間の前まで来た。
国永は勢い良く襖を開け、期待をした顔で部屋の中を見回す。
そして三日月の腕の中に居る小さい僕を見つけた。
その光景にまたズキリと胸が痛んだ。
国永は直ぐに小さい僕の元に行き、その姿を眺めた。
「本当に小さいんだな。驚いた！」
小さい僕も国永をじっと見つめ、徐に口を開く。
「鶴丸、国永……？」
「ああ、そうだ！」
名前を聞かれた国永は笑顔で返事をし、小さい方の僕は知り合いの刀が居たことに安堵したみたいだった。
……ああ、やっぱり見たくなかったな。
此処まで自分に嫉妬しているのにも驚いた。
でも、好きな人が、例え自分であっても、異性に触れるのを見て、快く思うだろうか。
ギュッと手を拳にして、握り締める。
今は、この光景を見ても辛いだけだ。
子供に、しかも顕現されて数十分しか経っていない刀に嫉妬したって、可笑しいだけだ。
中心で笑うあの子の笑顔を見て、ドス黒い感情が湧き上がるのを必死に抑えた。
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ちょこクレープ(プロフ) - そうなんですね！ありがとうございます。 (2022年6月16日 22時) (
レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - リンさん» 倶利伽羅は大倶利伽羅の愛称ですし、ゲーム内で燭台切光忠から伽羅ちゃんと呼ばれています。知りませんでしたか？ (2022年6月16日 21時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 倶利伽羅ではなく大倶利伽羅ですよ！あっ別に気にしなくてもいいですよ (2022年3月23日 16時) (レス) @page6 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - ラッキージャーヴィスさん» お待たせしてすみません！ (2018年5月14日 17時) (レス) id: e37311db21 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキージャーヴィス(プロフ) - 待ってました (2018年5月14日 0時) (レス) id: efdc29cd63 (このIDを非表示/違反報告)
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