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36話 ページ37

貴方サイド

「ごめんごめん。でも、その程度なら言ってくれればいくらでもしたのに」

一期はそっぽを向き、

「言おうとしても、いつも獅子王殿が傍に居ましたし、いざ言おうとすると酷い言葉しか出てこなくて……」

僕は思わず納得する。

「一期はツンデレなのかぁ……」

すると、一期は不思議そうな顔をする。

「主殿、つんでれ?とは……?」

「素直になれない人のことを言うんだよ」

そう言えば、一期ははにかみ、

「なら、私達は皆つんでれですね」

ん?私達?

首を傾げていると、一期はまた顔を赤くし、

「それで、主。膝枕は……」

「ああ、いいよ。縁側に行こうか」

一期の手を取り、縁側に向かう。

縁側に腰掛け、一期は頭を僕の膝に乗せる。

「これは、中々いいですな」

僕は笑みを浮かべ、一期の頭を撫でる。

「他にご所望はある?」

そう聞くと、一期は少し考え、

「もっと、構って欲しいですね……」

粟田口の長兄だから、普段はこんなこと言わないだけなのかもしれない。

そう思えるほど、一期がそう言うのは珍しかった。

「一期は甘えん坊だな」

そう言って笑えば、一期も笑みを浮かべ、

「好いている人には、甘えたいものですよ」

好いている人、かぁ。

未だに一期の想い人が僕であることに実感が湧かない。

それでも、好きだと言われるのは嬉しかった。

一期の想いには応えられない。それでも、大切な家族だから。

決して傷付けたくないし、傷付けない。

嫌われるのは仕方ないって思ってたけど、面と向かって好きと言われるのはこんなにも幸せな気持ちになるんだ。

「僕も、一期のこと好きだよ」

そう言うと、一期は一瞬驚いたが、すぐに幸せそうに笑った。

僕らはこの時、初めてお互いの気持ちを確認したのだった。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

補足しておくと、審神者の好きは家族愛です。

だんだん題名と内容が噛み合わなくなってきましたが、そろそろ話を戻しますので、もう何話かお付き合い下さい。(感想などお待ちしております)

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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