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34話 ページ35

貴方サイド

暫くすると一期の部屋に着いた。

一期は僕の方へ視線を向ける。それだけで中に入れと促されていると分かった。

部屋に入ると一期は襖を閉め、無表情で此方を見る。

「さて、ゆっくりお話しましょうか?主殿?」

声だけ聞けばいつも通りの一期だが、顔は無表情。目も笑っていない。

それが余計に僕の恐怖心を煽る。

「まず、獅子王殿を近侍にする件ですが、約束したのなら私は咎めません」

それは、一期なりの譲歩だった。

「しかし、近侍から外れる以上、主殿との時間が減るのは目に見えています。なので、仕事が忙しくない時は、私や弟達の傍に居てくれませんか?」

一瞬、彼が何を言ったのか理解出来なかった。

傍に居てほしい。確かに一期はそう言った。

でも、そう告げた相手が僕である事に驚きを隠せない。

故に、口も聞けず黙り込んでいると、一期が口を開く。

「主殿、私は……」

この先の台詞を、聞いちゃいけない気がした。

頭の中で警鐘が鳴る。

一期はしっかりと僕を見据え、こう言った。

「私は、貴女のことが好きです」

目の前が急に暗くなった。

でも、顔に当たる胸筋と、背中に回された腕を認識すれば、抱きしめられていることに気付く。

今……一期はなんて言った?僕を好き?

てっきり嫌われていると思って居たのに、告げられた想いは僕が考えて居た真逆の想いだった。

「いつも冷たくしてすみません。あれは、照れ隠しだったんです。最近は、傷付けないよう言動等に注意しているのですが……」

そう言われ、一期の行動を思い返して見る。

初めの頃は扱いも雑。それ以上に冷酷な時もあった。

でも長い間近侍を務めてくれていた。

一期の言うように最近は、笑顔も見せてくれたりした。言い方はキツいけど、思いやりも感じるようにはなっていた。

でもそれが全て照れ隠しとは思わなかった。

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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