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33話 ページ34

貴方サイド

大広間から、楽しそうな声が聞こえて来た。

僕は、大広間に入るのを少し躊躇った。

だけど、意を決して大広間の襖を開ける。

開けると、大広間で喋っていた刀剣達が此方を見て、そのまま黙り込んだ。

どうしてそんな空気になるのか分からず、戸惑ったが、なんでもない風を装い、口を開く。

「一期、話があるんだ。ちょっといいかな」

そう言うと一期はすぐさま立ち上がり、此方へやって来る。

「何の用ですか」

一期は、些か機嫌が悪い。

信濃と話していたから、邪魔をされて怒ってるのかもしれない。

手短に話した方が良さそうだな……

「近侍、替えることにした。それを伝えたかっただけだから」

そう言ってその場を去ろうとしたら、一期に腕を掴まれた。

「お待ち下さい!何故急に、その様な事を……」

僕は振り返りながら、

「昨日言っただろ。獅子王を近侍にするって」

そう言った途端、一期は辛そうな表情になった。

「それは、私が近侍を続けるということで解決したのでは……?」

「あの時は、ね。でも、前々から約束していた事だし、僕、約束は守ってあげたいんだ」

僕が言い終わると、一期は顔を下に俯かせ、黙り込んでしまった。

その様子は、まるで絶望しているかにさえ見えた。

「一期?大丈夫?」

心配になって手を伸ばすと、その手を掴まれた。

「主殿は、何も分かってない……」

一期の口から零れた言葉に、何が、と言いかけると、一期に強引に腕を引かれる。

そのまま足早に何処かへ行こうとする一期に焦って声をかける。

「一期……?」

だが、彼は一度も振り向かず、ただ歩いていた。

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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