27話 ページ28
鶴丸サイド
俺は今三日月と対峙している。物凄い目で俺を睨む三日月に少しばかり冷や汗が出る。
そもそもなんでこうなったかと言うと、朝餉が終わり部屋で寛いでいたらいきなり三日月が俺の部屋に来て、俺の首根っこをひっ掴み鍛錬場に連れて来て木刀を持たせたかと思うと、勝負しろと言い出す始末。
「三日月、どうしたんだ？」
「なに、最近随分と彼奴と親しくしているな、と」
口は笑っているが目は笑ってなかった。
「三日月、俺達はあの時主を受け入れただろう？なんの不満が有るんだ」
主は、此処で頑張って生きている。最初は味方なんて少なくて、それでも俺達を見捨てなかった。
最終的には三日月も納得した筈だ。
「不満なんてたらたらだ。あの様な人の子が我らの主？俺は彼奴自身を受け入れたわけではない。今の状況を受け入れたのだ。審神者が居なければ俺達は存在出来ない。他の者達はあの審神者に懐いてる様だから他の審神者よりマシだと思っただけだ」
……そういう事か。たく、三日月も素直じゃないな。
俺は木刀を置き三日月の腕を引っ張り大広間に向かう。
「鶴、何処へ行く？」
大広間には朝餉が終わった後は殆どの奴らが居る。この際全員に主をどう思ってるか聞こうじゃないか。
主にあんな泣き顔はもうさせない。
大広間の襖をピシャリと開ける。部屋の中に居た奴らは大きな音に驚いたのかこっちを見る。その中には獅子王の姿もあった。
主に避けられ余程苛立ってるのか不機嫌丸出しだ。
「鶴丸。俺はお前と大事な話を……」
「俺にも有るぜ。大事な話」
俺は刀剣達を見回して、
「皆に聞きたい事がある。皆は主の事をどう思ってるんだ？」
一瞬で空気が凍った。当たり前だ、この話は皆が避けていた話題なのだから……
でも、いつまでも主に接する態度が曖昧だと、主が居なくなりそうで怖い。
主は絶対手放しちゃいけないんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 814人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません！男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！刀剣男士全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます！ (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
